【書評】機関投資家だけが知っている「予想」のいらない株式投資法

書評

今日の記事は、泉田良輔さんの著書『機関投資家だけが知っている「予想」のいらない株式投資法』の書評です。

ポイントについて整理したいと思います。

■ なぜ「予想」が必要ないの?

簡単に説明すると、過去のPER、PBRから現在の株価水準を判断する。ということになります。

少し乱暴な書き方になってしまいましたが、本書の中では具体的に、公開情報から、売上、純利益などのデータを用いた計算方法を紹介してくれています。

■ 業績は過去10年をさかのぼる

本書では業績の確認を重視していますが、過去10年、できればリーマンショック前後の2008年~2009年まで遡って業績を確認することがベストとされています。

理由としては、リーマンショックまで業績を遡ることができると、その企業の景気環境に対する耐性を確認することができるからです。

過去10年遡って赤字がないこと、さらにリーマンショックの環境下でも赤字を出さない企業体質であるるとより良いとされています。

■ PER、PBR、ROEを重視するスクリーニング

本書では、この3つの指標を重視してスクリーニング方法を教えてくれます。

この基本となる3つの指標をしっかりと理解している必要がありますね。

このようなイメージを持って本書を読むとより理解が進むかなと思います。

  • PER=利益成長に対する期待値
  • PBR=その会社が純資産に対して何倍の価値があると評価されているか
  • ROE=純資産と利益の比率(理論上、純資産が毎年何%増えるか)

ROEの重要性については本書でも繰り返し述べられています。

(機関投資家の方が書かれた本は、ROEを重視するものが多い印象です。)

PBRが同じ水準で株価が形成されるとすれば、理論上はROE分毎年株価が上昇することになりますね。

このようなイメージを持ってROEを捉えると本書の理解もしやすいのかなと思います。

ROEは本当に大切です。

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■ スペシャルシチュエーション投資

本書の中で、何度も出てくる言葉「スペシャルシチュエーション投資」です。

どのような投資法かというと、何かのキッカケでPER、PBR(要は期待値)が変わるような状況での投資すること、といったイメージでしょうか。

他の投資家の方の言葉を借りるとすれば「ビックチェンジ」などが近いイメージかと思います。

また、業績が安定的に推移して、ROEの高い会社が、一時的に減益になり、株価が著しく落ちてしまうような状況での投資についても「スペシャルシチュエーション投資」として取り上げています。

バリュー株であれば、ROEの改善により、PBRが高くなり、株価に反映されるようなものになります。

■ PER、PBRの水準を過去と比較して上昇余地を考える

本書で提案されている投資法は、どちらかというとバリュー投資に近いイメージのものでしょうか。

バリュー投資のイメージで投資した方が、買い時と売り時の基準が分かりやすいからだと思います。

上項にもあったように、過去の業績を確認し、PER、PBR、ROEを今の株価と比較して、今の熱量を確認します。

その過去の水準と今の株価を比較して、あとどれくらいの上昇余地があるのかなといったところを検討し投資判断(売るか、買うか)をしていきます。

まとめ

『期間投資家だけが知っている「予想」のいらない株式投資法』の書評記事を書きました。

具体的なスクリーニング基準や、その方法は省略し(本書を読んで確認頂ければ幸いです。)、本書のざっくりとしたイメージを伝えました。

具体的で分かりやすいですが、参考程度ですが、途中数式も出てきます。

それでも基本的なところはPER、PBR、POEでここをしっかりと理解していれば十分に理解できる内容です。

欲を言えば、会計の知識のバランスシートに関わるところも知っているとベターかなと思います。

私も本書で得た知識を基に、自分の保有銘柄を見直したり、四季報で新たな銘柄の発掘をしたいなと思いました。

こういう新たな知識を持って銘柄探しをするのは楽しいですね。

以上

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