DUKE。さんの書籍「新高値ブレイク投資術」の書評を書きたいと思います。
この本は、発売してすぐに買って、それから何度か読みなおししています。参考になる部分が多い本です。
林則行さんの著書、「株の公式」をわかりやすくしたような本です。順張り投資に分類されるトレード手法ですね。
DUKE。さんの経験に基づいた具体的な手法も示されていて自身の手法に取り込みやすいなと感じました。
参考になった点、ポイントを紹介します。
テクニカル的に良さそうな銘柄を株価チャートなどから見つけ出し、次にその銘柄のファンダメンタル面を調べてから投資判断を下します。
テクニカル(チャート的に新高値を更新したもの)を抽出し、そこからファンダメンタルを分析していきます。
この手法が一番効率的によい銘柄を選ぶことのできる可能性が高いと感じます。
日本株は特にそう感じますが、割安で選んでも、なかなかそこから株価が上がらない、いわゆる万年割安株をチョイスしてしまう機会が多いと思います。(バリュートラップ)
右肩上がりの銘柄から選んで、そこからスクリーニングする手法が良いと思います。
四季報でもこのような手法(チャートでスクリーニングし、そこから細かく四季報の情報を読み込んでいく)で銘柄探しをしています。
四季報でのスクリーニング法は下記参考記事書きました。ご参考まで。
会社に大きな変革が起こっているときには、必ずといっていいほど、株価チャートにその兆しが表れます。それが新高値なのです。
会社の変革(ビッグチェンジ)と株価を結びつけるやり方ですね。
新高値を更新した銘柄をピックアップし、その新高値を更新した理由(会社の何かしらの変革)を探していきます。
本書の中で、株探を利用した方法について具体的に紹介されている点も非常に参考になりました。
新高値にビッグチェンジを裏付けするということですね。
直近2~3四半期の経常利益の前年同期比が20%以上、売上高が10%以上伸びているかです。さらに強調したいのは直前3か月の四半期業績が最も重要視されることです。
具体的なスクリーニングの目安ですね。
四季報でスクリーニングする際の目安にしたいですね。やはり直前が大切なんですね。
そろそろ第一四半期の決算時期ですので、決算とそれによる株価の動きに着目したいですね。うまく初動の上昇を掴めたらいいかと思います。
・高値圏で三空が出現し、出来高が増大したら売却。
・急騰後の天井圏で超大陰線がでたら、その日のうちに売り。
・長い上髭も同じく売りです。
(ボックス理論で利益を確定するルールについて)
ボックス理論をもとにした具体的な売り時の目安ですね。
全てを実行するのは無理があるかもしれませんので、ご自身に合わせてピックアップしていくのがいいと思います。
上昇にうまく乗れているときは、上のサインが出現してもそのうち反発するだろう、一時的な調整だろうと思ってしまいがちですね。
結果、売り時を逃してズルズルと下落して利確し損ねることが多いですね。
利益が乗っている銘柄はかなり愛着が沸いてしまうのでなかなか売ることが難しいですね。
一気に売ってしまうことが惜しいときは、半分または三分の一程度を部分的に売るのがいいかもしれません。
株主とはいえ、会社に惚れることなく、冷静な目で、会社の状況を見極めてください。人間は嘘をつきますが、数字は嘘をつきません。基本的には公表された決算の数字がすべてです。
上にも書きましたが、うまくいっている銘柄は愛着が沸いて、その会社に惚れているような状態に陥りやすいです。そのため、売り時を逃しがちです。
それを回避するには、候補銘柄を常に探しておき、乗り換えができる銘柄を見つけておくことがいいかと思います。(買いたい銘柄をいくつかストックしておく)
そうすることで、利益の乗っている銘柄を売ることに対する抵抗が少しは小さくなるのではないでしょうか。
まとめ
株の買い時、売り時について具体的に書かれている点が多く、非常に参考になる点が多かったです。
ただ、本書の通りにトレードすると取引回数も増えてしまい、忙しくなりますので、自分の納得できる部分をご自身の手法に取り入れていくのが良いかと思います。
以上
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