【書評】「こうして社員は、やる気を失っていく」

書評
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今日は書評記事です。

松岡保昌さんの著書で「こうして社員は、やる気を失っていく」です。

どんな本?

「こんなことをしたら社員のモチベーションが上がりますよ」というよくある本とは違い、その逆のアプローチ、「こんなことをしたら社員のモチベーションは下がります」といことを教えてくれる本です。

私が買った理由は、自分の働いている職場がどれだけ「この本で紹介されている項目があてはまるかな?」ということを調べたくて、つまり「自分の職場のヤバさ加減」を知るために買いました。

自分の会社を客観的に評価したくてこの本を買いました。嫌な社員ですね!笑

参考になったところ

この本の面白かったところ、ためになったところを紹介したいと思います。

評価すべきことを行った人を「発見できる仕組み」です。

第2章「社員がやる気を失っていく上司」に共通する10の問題点と改善策 p.96

その人がやってくれているから会社がまわる地味な仕事ってありますよね。そういう人が報われる職場でありたいですね。

「残すべきもの」と「変えるべきもの」を明確にし、変えるべきことは1日も早く変えなければなりません。

第3章「組織が疲弊していく会社」に共通する15の問題点と改善策 p.135

過去の成功体験にとらわれて、新しいことにチャレンジできなくなる組織ってありますよね。昔はどうだったではなくて、未来はどうあるべきかを描ける組織でありたいです。

会社にロールモデルとしての魅力的な管理職がいない場合、若手のメンバーは自分の幸せな未来を描くことが難しくなるのです。

第3章「組織が疲弊していく会社」に共通する15の問題点と改善策 p.156

自分の上司は、未来の自分の姿といえます。

自分の上司を見て、こんな風に仕事したくないなと感じるのであれば、先行きの良くない職場と言えそうです。

「キャリア自律」に必要なのは、次の3つです。

①仕事に真剣に取り組むなかで、自分自身の適正や可能性を発見する。

②仕事や人生についての価値観、つまり自分が大事にしているものを発見し、自覚する。

③世の中の変化を常に予測しながら、自分の価値観を実現できる仕事や人生のために、常に準備を行い続ける。

第3章「組織が疲弊していく会社」に共通する15の問題点と改善策 p.203

キャリア自律とは、自分のキャリアは(会社に任せず)自分で作り上げること(コントロールすること)ですね。

自分がどういう仕事をしていきたいのか思い描き、そのためには、どういう経験、仕事を選んだらいいのかと考えることです。

その考え方のベースになるのが、その人の価値観、ということですね。この「価値観」が曲者なんですよね・・・。

「抽象的概念化」とは、1つの経験から得られた気づきを他の場面にも展開できるように考える作業です。

第4章 こうして社員が変わり、会社も変わっていく p.253

仕事に取り組む中で、コツやノウハウをまとめることはとても大事ですね。

このコツ、ノウハウを他の仕事に活用するためには、抽象化、一般化することが欠かせません。

まとめ

「こうして社員は、やる気を失っていく」を読みました。

内容は管理者向けに書かれていますが、自分の所属する組織が「どれだけヤバいのかな」を見極めることにも有用な本でした。

内容はわかりやすく、ヤバい事例とその改善策がセットで紹介されているので、実用性は高い本と感じました。

この本を読んで、自分の職場は、「この本で紹介されている改善策のようなものは一部導入されているが、形式的だな。あまり良くない職場であることは確かだな」と実感できました。

転職活動がんばろう・・・

以上

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