【書評】「社会人10年目の壁を乗り越える仕事のコツ」

書評
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今日は、河野英太郎さんの著書「社会人10年目の壁を乗り越える仕事のコツ」を読んだので、その忘備録もかねて感想と個人的に心に残ったフレーズをブログ記事としてまとめたいと思います。

この本を読みたいと思ったきっかけ

きっかけは、本屋さんの店頭で平積みにされていた本書が目に留まったことです。(よくあるパターンです)

なぜ目に留まったかというと、最近、自分の今後のキャリアについてモヤモヤとしていたからですね。それに、私ももうすぐ社会人10年目になりますし、本のタイトルに惹かれました。

去年、昇進試験にも落ちましたし、転職も含め今後のキャリアをどうすべきかずっとモヤモヤと悩んでいました。(今も絶賛悩み中ですが・・・)

今の自分の悩みに対して、なにかしらの解決や参考になればと思い本書を読んでみたいと思いました。

ざっくりと感想

結論から言うと、とても良い本でした。

モヤモヤに対して答えを示してくれます

自分の悩みに対して100%の答えではありませんが、自分の置かれている状況を客観的に把握することができたように思います。今後の身の振り方はどうするべきか、そしてその自分の進む方向の先に何が待っているのか、参考になるものが多かったです。

自分のキャリア、進むべき方向に悩んでいる方におすすめです。

この本を読むと、自分のモヤモヤが少し晴れて、視界がクリアになっていく感覚が味わえます。

参考になったフレーズ

【はじめに】

  • 社会人10年目前後の時期は、多くの悩みをかかえつつも、キャリア上の最も大切な時期、すなわち「キャリア思春期」といえます。(p.4)

【第1章 スキルの壁】

  • 今、「できる」必要はないのです。「やりたい」気持ちさえあれば。(p.37)
  • その人が若かりし頃思い描いていた今のポジションのイメージとのギャップに、もがいていたのです。(p.41)
  • 今までのキャリアに軸足を置きつつ、少しだけ新しいことを初めてみる(p.48)

【第2章 キャリアの壁】

  • 人生最後の日だとしたら、今日やる予定のことを私はほんとうにやりたいだろうか?」(p.82,スティーブ・ジョブズのスピーチより)
  • もし社会人10年目前後で、まだ1社目の会社に所属している場合。(中略)迷っているのであれば、すぐに転職活動をしてみたらよいでしょう(p.93)

【第3章 職場環境の壁】

  • 会社の方針に疑問を持ち始めたときに、次にあなたがどういう対応をするかで、のちのキャリアが決まってくる(p.117)
  • 「『言われたことをちゃんとやった結果、今がある』という人がリーダーを張っている組織は危ない組織だ」と断言できます。(p.125)
  • 「向き不向きは、自分でわかっていないことも多い。新しい視点というのは、自分以外の人からもたらされるもの」

【第4章 マネジメント・リーダーの壁】

  • 「これまでの歴史上、日本だけでも数百万人とか数千万人のマネージャーがいたはずだ。そこまで特別な、難易度の高い仕事であるはずがない」(p.173)

【第5章 時代の変化の壁】

  • まずは使ってみて自分で要点をつかんでおき、その後活用するか距離を置くかを判断するというのが私の身近な尊敬する人たちの対応でした。(p.217)
  • 時代に合わせたマネジメントやリーダーシップが必要です。そして時代は我々が通常思うより、もう少し速く回っています。(p.221)

【おわりに】

  • もし、走り続けることに疑問を感じたら、むしろ積極的に休みをとることもおすすめします。(中略)その上で、再スタートラインをより高いところから始めるのです。(p.227)

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いかがでしょうか。

どれも悩みに刺さるフレーズばかりではないでしょうか?

特に印象に残ったもの

キャリア思春期

まず、「キャリア思春期」とう言葉で、このモヤモヤを表現してくれています。とてもわかりやすく腑に落ちる言葉でした。

中学生のときのようなモヤモヤとした思春期を、今まさに仕事に対して抱いている「キャリア思春期」ととらえると、「なるほどね」と思いました。悩むことに意味があるし、そういう悩みを通しこして人間的に成長するものなのでしょうね。

転職について

・もし社会人10年目前後で、まだ1社目の会社に所属している場合。(中略)迷っているのであれば、すぐに転職活動をしてみたらよいでしょう(p.93)

私は、新卒で今の会社に就職して、もうすぐ10年目になります。(中略)で省きましたが、日本の伝統的な会社に当てはまる会社になります。このモヤモヤを抱いているかぎり転職活動はすべきですね。そうしないとわからないこと、気づかないことがあるなと思いました。

そして、

・「『言われたことをちゃんとやった結果今がある』という人がリーダーを張っている組織は危ない組織だ」と断言できます。(p.125)

とありますが、まさに私の組織のリーダーは、これに近いことを言っていましたね・・・。(キャリアについての面談の時でした。)

やっぱり、転職活動をして、外の組織に入ってみないといけないなと改めて思いました。

まとめ

河野英太郎さんの著書「社会人10年目の壁を乗り越える仕事のコツ」を読んで、感想と印象に残ったフレーズをまとめてみました。

社会人10年目前後の「キャリア思春期」の、モヤモヤを解消するためのヒントをくれる良い本でした。

キャリア思春期は、最終的には自分で苦しんで、悩みながら行動し打開していくしかありませんね。そのための方向性、どうしたらいいかを教えてくれる本でした。

悩んだときに何度も読み返したくなる良い本でした。読みやすい本でした。

以上

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