今回の書評は、八木仁平さんの著書『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』です。
この本のメソッドに従うと、自分が本当に「やりたいこと」が見つかる!と思わせてくれる本です。
自分が本当にやりたいことってなんだろう?と誰もが一度は思ったことがあるかと思います。
「やりたいこと」がわかると、人生で進むべき方向がよりクリアになりますね。
就職、進学、転職など自分がどう進むべきか悩んでいる方におすすめできる本です。
「やりたいこと」とは?
本書では、本当にやりたいこと=大事なこと×得意な事×好きなこと、の三つ要素から成り立ちます。
下の図のイメージです。
得意なこと、好きなことはなんとなくイメージはできるのですが、この「大事なこと」が少しイメージしづらいかと思います。以下のようなイメージと考えてください。
大事なこと=人生において大事にしていること=価値観⇒人生の目的、仕事の目的
大事なこと=価値観となるのですが、自分の価値観をぱっと「これです!」と言える方は少ないのではないでしょうか。
本書では、この自分の価値観の見つけ方についても解説してくれます。
得意なこと、好きなことの見つけ方も解説してくれていますが、この記事では3章の「価値観の見つけ方」について絞って紹介したいと思います。
本物の価値観を見つけ出す5つのステップ
自分の価値観を見つけるためのステップとして、以下の5つのステップで進めます。
Step1.質問に答えて価値観キーワードをリストアップする
Step2.価値観をマインドマップにまとめる
Step3.他人軸な価値観を、自分軸に変換する
Step4.価値観ランキングをつける
Step5.仕事の目的を決める
順に説明したいと思います。
Step1 5つの質問に答えて「価値観キーワード」を見つけ出す
5つの質問に答えて、価値観キーワードを集めていくステップになります。5つの質問がありますが代表で2つの質問を紹介したいと思います。
これらの質問に対して短い文章あるいは単語(キーワード)で答えて、価値観キーワードを探し集めます。
Q3 今の社会には何が足りないと思いますか?
この質問に対して、時間や余裕が足りていないなと感じるのであれは、価値観キーワードは「時間」、「余裕」になります。
Q5 自分の子供を育てたり、他人に助言するときに一番伝えたいのはどんな行動で、一番伝えたくないのはどんな行動ですか?
これに対しては、健康は大切にした方がいいと助言したいのと思うのであれば、価値観キーワードは「健康」となります。
逆の一番伝えたくない行動で、他人を傷つけたり、嘘をつくことと考えるのであれば、その反対のキーワード「思いやり」、「誠実」が価値観キーワードとなります。
相反する質問から多方面に見て価値観を探るための質問ですね。
このように質問に答えて、価値観キーワードを15個以上探しましょう。
Step2 「価値観マインドマップ」を作って思考を整理する
先ほどのステップで集めた価値観キーワードを似ているもの同士でグループを作ります。
グループは4~6個くらいに分けます。
次にグループごとに、そのグループをまとめて表現するような価値観キーワードをラベルづけします。
Step5 「仕事の目的」を決めれば自然と仕事が上手くいく
Step3~Step4はここでは省略します。詳しくは本書でご確認ください。
まずこのステップでやることは、以下の手順です。
①自分が価値を提供しようとした経験を10個リストアップする
②そのリストアップした経験が、Step2でグループ分けした価値観キーワードのどれに当てはまるものなのかを紐づけする
③一番多く出てきた価値観キーワードがあなたの「仕事の目的」に定める
そして、この「仕事の目的」が決まれば、たくさんのやりたいことの中から自分の「本当にやりたいこと」が見つけ出すことができる。とのことです。
まとめ
今回は、『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』から、3章の「大事なこと」の見つけ方についてまとめてみました。
本書の中でも一番の重要なところと思い、そこに絞ってまとめてみました。自分のなかでの整理の意味もありました。
自分が本当に大事にしていること、価値観というものは本当にぼんやりとしていて、はっきりと自覚する機会はあまりないのではないでしょうか。
本書を読んで、紹介されているメソッドを使い、自分の価値観、大事にしていることを再確認することで人生の目的がよりはっきりと見えてくると思います。
この人生や仕事の目的がはっきりすることで人生で進みたい方向の悩み、モヤモヤがなくなるのではないかと思います。
以上
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