【書評】「繊細さん」の本を読んで日常を穏やかに過ごす

書評
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「繊細さん」の本、という本を読みました。

この本で取り上げる「繊細さん」とは、HSP(Highly Sensitive Person = とても敏感な人)の人のことで、親しみをこめて「繊細さん」と呼んでいます。

要は、「気がつきすぎる人」といったところでしょうか。「鈍感」とは反対側の人のイメージです。

この「繊細さん」は生まれ持った気質であり、5人に1人の割合でいるようです。

この本では「繊細さん」に対して、「気にしない」という言葉ではなく、気づいたときにどのように対処したらいいのかという、具体的な対処法を教えてくれます。

私も、細かいところが気になり過ぎたり、周りの人の機嫌や感情に影響を受けて緊張したり、相手に遠慮や配慮を考えすぎるところがあり、この本を読んでみたいと思いました。

表紙にあるように「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる、という文言に惹かれました。

確かにこの本を読んで「気がつきすぎて疲れる」がなくなるようなアドバイスや技術がたくさん紹介されていました。しかし、一番の良かった点は、この繊細さは克服すべきものではなく、それを自分の特徴、長所として受け入れ「自分のままで元気に生きていける」と気づかせてくれたところです。

「自分のままで元気に生きていける」勇気の出る言葉です

以下、ポイントを抜粋いたします。

魔法の言葉は「とりあえず」

いろいろなことを考えすぎてものごとを先に進められないことってよくありますよね。

特に「繊細さん」はその傾向が強いです。

そういうときの魔法の言葉が「とりあえず」なのです。

いろいろと思い悩んでも先に進めないのであれば、完成度や完璧は求めずに「とりあえずやってみよう」と自分に言い聞かせて、とりあえずで進めてしまいましょう。

完璧でなくて大丈夫なんです。失敗することを目的にするくらいの気持ちで「とりあえず」先に進めることが大事なんですね。

本書でも、「ベストじゃなくても、物事が先に進む」ことを実感できるようになると述べられています。

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自分を出さないようにして「殻」をかぶっていると、その「殻」に合う人が集まってきてしまうのです。

素の自分を出せば出すほど、自分に合う人が集まってラクになるのです。

他人に嫌われないように、できるだけ好印象を持ってもらいたいと気を遣って過ごしていませんか?

そうするうちに、偽りの自分を演じるようになって、周りがそれを期待し、頑張ってそれに応えようとしてどんどん苦しくなっていくそうです。

素の自分を出すことって難しいですけど、大切なんですね。そうすることでその素の自分を好きになってくれる人が周りに集まるから、生きるのがラクになっていくんですね。

その、素の自分を出すための方法として、「自分のやりたいことを言う」、「気が向かない誘いは断る」などして自分の気持ちを出すことが大切とのことです。

素の自分を出せるようになるとラクになる!

ー本音を知る方法3 自分と会話する

1.おなかのあたりにぐーっと意識を集中して、幼い頃の自分をイメージしてみてください。

2.イメージした自分に、迷っていることを聞いてみてください。

イメージしたその子こそ、自分の「本音」です。

幼いころの自分の感覚を大切にする。自分の中の「リトル○○」ですね。

自分が子供の頃は何が好きだったか、何に夢中になっていたか思い出してみることでしょうか。

自分の本音を知ることは意外と難しいですね。いろいろと気づかぬうちに考えすぎてしまい、自分の本音が埋もれてしまっていますね。周りの人がどう思っているのか、その期待に応えたいとか考えてしまいます。

その自分の純粋な本音を知るための方法として、幼い自分をイメージして、素直な自分に聞いてみるトレーニングが必要なんですね。

まとめ

読んでいて、心がラクになるような感覚になる良書でした。

何度も読みたくなる本でした。「繊細さん」が生きるためのヒントや技術が盛りだくさんでしたので何度も読んで、自分の生き方に取り込んでいきたいと思いました。

細かいことに気づき過ぎる、周りに気を遣い過ぎて疲れる、周りを優先しすぎて自分を押し殺してしまっている、といった悩みを抱えている方にはぜひとも読んでいただきたい本です。

肩の荷が下りる感覚になります。

読みやすく、為になる本です。おすすめです。

以上

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