セゾン資産形成の達人ファンドとニッセイ外国株式インデックスファンドのパフォーマンスを比較しました。
結論は、「セゾン資産形成の達人ファンドの方がわずかに優れている。ただし、思ったほど大きな差はない。インデックスファンドと似たような値動きはするが、リスク、リターンともに資産形成の達人ファンドが少し良い。」となりました。
今回比較を行った動機は、私はアクティブファンドであるセゾン資産形成の達人ファンドの積立をしていますが、外国株式インデックスファンドとどれだけ差があるのか気になりました。
おそらくセゾン資産形成の達人ファンドが勝っているとは思っていますが、それがどれくらいの差があるのか実際に検証してみたくなりました。
以前にS&P500(1557)との比較をしていますが、今回はMSCI-KOKUSAIに連動するニッセイ外国株式インデックスファンドと比較しています。
1557との比較記事はこちらです。
ファンド概要
セゾン資産形成の達人ファンド
日本、米国、欧州などのアクティブファンドに投資するファンドです。
バンガード、コムジェスト、スパークスといった運用会社のアクティブファンドを通じて世界中の優良企業に長期目線で投資を行っています。地域別投資比率は、米国と欧州で7割、残りの3割が日本含むアジアと新興国となっています。
下記、信託手数料、リスク、リターンのデータです。Yahoo!ファイナンスより引用しています。
ニッセイ外国株式インデックスファンド
MSCI-KOKUSAI(配当込み)に連動するインデックスファンドです。先進国23か国から日本を除く22か国に投資します。米国比率が7割ほどあります。
下記、信託手数料、リスク、リターンのデータです。Yahoo!ファイナンスより引用しています。
以下、短期、中期、長期でのパフォーマンス比較を行います。グラフもYahoo!ファイナンスで作成しております。
短期パフォーマンス(3か月)
まずは直近3か月の短期でのパフォーマンスを見ていきます。
青線:セゾン資産形成の達人ファンド
ピンク線:ニッセイ外国株式インデックスファンド
直近3か月では、資産形成の達人ファンドが優れているようです。ただし、直近の半月程度ではニッセイ外国株式インデックスファンドの追い上げが大きいです。
中期パフォーマンス(1年)
次に直近1年のパフォーマンス比較です。
一年間での比較も資産形成の達人ファンドがわずかに優れています。コロナショックでの下落が比較的少なかったことが要因のようです。
ファンド概要で掲載したリターン・リスクの表を比較すると、
ファンド | リターン(1年) | リスク(1年) | シャープレシオ(1年) |
セゾン資産形成の達人ファンド | +4.57% | 23.37 | 0.20 |
ニッセイ外国株式インデックスファンド | +2.96% | 23.07 | 0.13 |
直近一年間(7月末基準)のリターンは資産形成の達人ファンドが1.6%ほど優れているようです。シャープレシオ※も資産形成の達人ファンドが優れています。
※シャープレシオ:リスク、リターンの比。低いリスクで大きいリターンほど高い数値となる。どれだけ効率良く運用できているかを示す数値。
長期パフォーマンス(5年)
最後に5年間でのパフォーマンス比較を行います。
5年間のスパンで比較しても資産形成の達人ファンドがパフォーマンスが優れているようです。
直近5年間のトータルリターンの年率がモーニングスターのホームページにありましたので、こちらも比較します。
直近5年のリターンの年率においても資産形成の達人ファンドが1%ほど優れています。
ファンド | リターン(5年/年率) |
セゾン資産形成の達人ファンド | +5.38% |
ニッセイ外国株式インデックスファンド | +4.33% |
まとめ
セゾン資産形成の達人ファンドとニッセイ外国株式インデックスファンドのパフォーマンス比較を行いました。
結果は、短期、中期、長期のいずれも資産形成の達人ファンドがパフォーマンスが優れているようです。ただしそれほど大きな差はなかったです。
比較から見えた資産形成の達人ファンドの特徴は、
■ 値動きはMSCI-KOKUSAI(外国株式インデックスファンド)と似たような動きをする。
■ パフォーマンスは外国株式インデックスより優れ(年率1%ほど高い)、シャープレシオも優秀。
以上を踏まえ、私は個人的にはセゾン資産形成の達人ファンドをおすすめします。
ただし、資産形成の達人ファンドにもデメリットがあります。
■ アクティブファンドなので信託手数料が高い(約1.4%/年)
■ 購入するにはセゾン投信の口座開設が必要(ネット証券では楽天証券のideco口座のみ購入可)
信託手数料は高いですが、長期に渡って外国株式インデックスファンド(MSCI-KOKUSAI)にパフォーマンスが勝っているのは大きな利点です。
わずかな差に見えますが長期的には大きな差として表れると信じて、私は資産形成の達人ファンドに賭けたいと思っています。(未来は誰にもわかりませんが・・・)
上記のデメリットを受け入れられない方は、外国株式インデックスファンドを選択しても全く問題ないと思います。一般的に、長期でアクティブファンドがインデックスファンドに勝つ可能性は低いですから。
インデックスファンドは退屈ですが、資産形成の達人ファンドのような優秀なアクティブファンドは保有する楽しみがあることが個人的に気に入っています。
以上
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