今日は書評記事です。
西野匡さんの著書「人生を逆転する10倍株入門」です。
ざっくりと内容をまとめると、この二つのキーワードと思います。
- IPOセカンダリー投資
- 順張り投資(新高値投資法)
なかなか攻めた投資法のように思いますね。
私はどちらかというと順張り投資派なのですが、IPOセカンダリー投資については今までしたことはありませんでした。
なんとなく、よくわからない企業が多いですし、投資判断に使えるようなデータが少ないので避けていました。
この本を読んで、やっぱりIPOセカンダリー投資って大切なんだなと思いました。
IPOするような企業は成長企業が多いですし(玉石混交ですが・・・)、その「データが少なくて投資しづらい」ことにチャンスが多く潜んでいるのかなと感じました。
今回の書評も個人的に気になったところ、参考になったところをまとめてみたいと思います。
■ 上場直後の出来高の多かった高値を更新してきた場合は買い
本書での最も重要なポイント、繰り返し述べられているIPOセカンダリー投資での買いのポイントですね。
買いに行くのは初値=高値を超えてきたときが最大のチャンスだと思ってください
p.43
非常に分かりやすい買いのポイントですね。
本書でも多数の実例について書かれていますが、この初値=高値を超えた銘柄はその後スルスルと上昇するケースが多いようです。
私もこのやり方を参考に、もう一度四季報を眺めて、ここ2,3年で上場した銘柄の事業内容とチャートを確認して、気になった銘柄をチェックリストに追加しようと思います。
そのチェックした銘柄が高値を超えたタイミングでエントリーしてみようと思います。
■ 初値投資の狙い目は公募売出総額15億円~100億円の中型IPO
「セカンダリー投資入門には最適なカテゴリー」だそうです。
10倍株を引き当てる可能性は低くても、2倍、3倍株であれば狙えるらしく、ミドルリスクミドルリターンのイメージでしょうか。
本書から、IPOの規模ごとに特徴をまとめると以下のようになります。
- 小型IPO(公募売出総額15億円未満)・・・最もリスク(値動き)が大きいが、一番10倍株が出やすいジャンル。玉石混交。
- 中型IPO(15億円~100億円)・・・10倍株はあまり出ないが、2倍、3倍株なら十分に狙える。ミドルリスク・ミドルリターン。
- 大型IPO(100億円以上)・・・初値は抑えられるが、「掘り出し物」が多いジャンル
中型、大型IPO銘柄の上場後の株価推移を追っていくのが良さそうと思いました。
小型は、マネーゲームになりやすかったり、値動きが荒すぎるから個人投資家にはかなり難しいジャンルなのかなと感じます。
大型IPOでも株価上昇が大きいものも結構あるようですので、いろんなIPO銘柄を対象にチェックしてみたいですね。
■ IPOの場合は、基本的に買値から10%値下がりしたら損切り
私は基本的に、保有銘柄が買った値段より10%下落した場合か、「25日平均移動線」を割り込んできた場合、損切りをおすすめします。
p.67
やっぱり損切りは大切なんですね。
特にIPOセカンダリー投資はリスクも大きいので損切りが重要なのかなと思います。
損切りの是非については議論の余地がありますが、有名投資家の方はだいたい8~10%あたりを目安に損切りすることを主張されていますね。
順張り系の投資家であれば損切りはセットみたいなものですね。
ルールとして非常にわかりやすく、機械的な判断ができるので損切りルールは持っていた方が賢明ですね。
私もだいたい10%を目安にしています。(なかなか損切りができないことがあるのは反省ですが・・・)
まとめ
今日の記事は「人生を逆転する10倍株入門」についての書評記事でした。
IPOセカンダリー投資は未知の部分が多く、今まで避けてきましたが、IPOと新高値投資を組み合わせて取り組む本書の手法であればIPOセカンダリー投資にチャレンジしてみたいと思わせてくれます。
方針が分かりやすいのが良いですね。
本書で取り上げられている実例に登場する銘柄、また、本書の後半で紹介されている「最強の日本株はこれだ!」も非常に参考になります。
IPOセカンダリー投資をご自身の投資手法に取り入れてみたい方は参考になる点が多いと思います。
以上
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