株式投資における分散投資のメリット、デメリット

資産運用
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株式投資をする際、いったい何銘柄に分散投資したら良いのか迷いますよね。

過去記事で、投資本を参考に、有名投資家は何銘柄に投資することをおすすめしているのかまとめました。ご参考程度にどうぞ。

私の投資スタイルは、どちらかというと分散投資派ですが、銘柄によっては、保有総額が大きいものもあります。

イメージ的には、分散と集中投資を”半々”といった感じです。

分散投資のメリットーデメリットがあるため、このようなスタイルを取っています。

この記事では、投資歴6年の私が考える、分散投資のメリットーデメリットについてまとめました。

読者みなさまの投資スタイルを考案する際にご参考になれば幸いです。

分散投資のメリット

分散投資のメリットは以下、3つです。それぞれ解説します。

● 資産全体の値動きがマイルドになる(リスクが下がる)

● もらえる株主優待を増やしやすい

● 銘柄の数だけ決算を楽しめる

資産全体の値動きがマイルドになる(リスクが下がる)

メジャーな回答ですが、分散することで、資産全体値動きが小さくなります。いわゆるリスクが下がります。これが一番のメリットです。

値動きが異なる銘柄を混ぜることで、銘柄間で値動きの荒さを打ち消しあうようになります。

「なんだ、その程度のメリットか」と思われるのではないでしょうか。

しかし、この値動きがマイルドになることは、精神衛生上、大変なメリットです。投資を長く続ける上で、もっとも大切なことかもしれません。

特に株式投資に慣れていないうちは、値動きに翻弄されて、不要な売買を繰り返してしまうことが良くあります。

株価が上がっても、下がっても、「早く利益確定しなきゃ」「これ以上の損失は耐えられないので早くうらなきゃ」といった、焦った売買を減らすことができます。

株式投資で成果を上げやすいのは、「売らなくても良い優良株を長期保有する」ことです。

株価は、大きく上がるのも、下がるのもリスク(値動きの荒さ)です。

それぞれの銘柄のリスクを考えて、保有数量を調整することが大切です。

もらえる株主優待を増やしやすい

日本株限定ですが、銘柄数が多いほど株主優待はもらいやすいですね。

株主優待制度を取り入れている、多くの企業では、最小単元(100株)が一番、株主優待利率が高いようにしています。

分散投資として、広く浅く株主優待銘柄を拾い集めてみるのも、株式投資の楽しみです。

ただし、昨今の日本株では、株式投資を廃止する企業が増えていますのでご注意を。(株主優待廃止による株価下落のリスクあり)

銘柄の数だけ決算を楽しめる

4半期ごとに決算発表がありますね。

保有している銘柄の決算発表はドキドキするものです。特に値動きの荒い銘柄では、決算後にかなり大きく株価が動くことが頻繁にありますね。

成長性を期待して買った銘柄は、どんな決算を出してくるのかというワクワク感があります。(裏切られることも多々ありますが・・・)

適切に分散投資されている銘柄であれば、決算発表を楽しむことができます。逆に、過度に集中投資しているれば、その銘柄の決算が気になりすぎて精神的にしんどくなります。

逆に言えば、決算発表が精神的にしんどくならない銘柄数(金額)が適切な分散投資と言えます。

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デメリット

次にデメリット3つ。

● リスクが下がる分、全体のリターンも下がる

● 銘柄分析がおろそかになりがち

● 管理が面倒くさい

リスクが下がる分、全体のリターンも下がる

分散投資のメリットは値動き(リスク)がマイルドになることでしたが、逆にリスクが下がる分、リターンは下がるといえます。

リスクとリターンは表裏一体です。

適切な分散投資により、期待リターンを下げずにリスクを下げることはできますが、実際に得られるリターンは、分散させすぎると低下しますね。

分散させればさせるほど、インデックス投資にリターンが近づきます。インデックス投資は管理が楽なので、銘柄数が多すぎるのであれば、いっそのことインデックスファンドに一本化するのも良いですね。

銘柄分析がおろそかになりがち

投資家としてのレベルを上げたいのであれば、銘柄分析のスキルは磨く必要があります。株価指標の意味を理解すること、決算書を読めるようになる、簿記の知識をつけることが必要になってきます。

保有銘柄が多くなるほど、銘柄分析に力が入らなくなります。ひと銘柄あたりの注意力、緊張感が下がるイメージです。

ある程度の集中投資、リスクがあるからこそ、銘柄分析に本気度が出てきます。

保有銘柄の決算内容に注意が向かなくなったら、銘柄を減らすサインかもしれません。

管理が面倒くさい

当然ですが、銘柄数が増えすぎると、管理がしんどくなってきますね。というより、どんどん放置になりがちです。

損切り、利益確定のラインがあいまいになってきます。

保有銘柄のフレッシュさが低下していくイメージですね。

自分のポートフォリオを確認して、銘柄の新鮮度が下がってきているように感じたら、銘柄整理、入れ替えが必要なサインかもしれません。

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まとめ

分散投資のメリットデメリットについてまとめました。

では、いったい何銘柄に分散したらいいの?と思われると思います。

私の答えは「5~10銘柄」です。

理由は、①盲目的にならない適度な集中性、②全体に目が行き届く銘柄数、③失敗してもやり直し(損切り)ができる分散性です。

リスクを取りすぎない適切な分散投資と、無理なく目が行き届くだけの集中投資、保有銘柄の鮮度確認、株の断捨離が大切です。

結局のところ、その人自身のリスク許容度、投資歴、投資スキルによって最適な分散度合は変わりますので、バランスを見ながら調整していくのが一番です。

以上

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