鈴木進介さんの著書「頭の”よはく”のつくり方」の書評記事です。
どんな人にオススメ?
本書を読んで、個人的に「大切だな」と思うことを以下、4つ紹介します。
余裕のある人とない人の違い
本当に自分にとって大切なものがわかって、それに時間を費やすことは理想ですね。本書のゴールはここにあります。
では、具体的にどんなイメージなのでしょうか。本書の24ページに一覧表で以下のように示してあります。
余裕のない人 | 余裕のある人 | |
心 (考え方・感情) | 「より多く、よりよく」 ・あれもこれも大事 ・忙しいと充実感が得られる ・他人はどうか? | 「より少なく、よりよく」 ・あれか、これか ・ゆとりがあると充実感が得られる ・自分はどうか? |
技 (スキル・ノウハウ) | 「知識と情報を増やす」 ・インプット重視 ・理論と情報量重視 ・全部できる人を目指す | 「知識や情報は最小限」 ・アウトプット重視 ・実践と情報勝つよう重視 ・得意分野を磨く |
体 (構造・体制) | 「やみくもに頑張る」 ・全部自分で頑張る ・意志と根性で行動する ・やることを増やす | 「集中することを見極める」 ・他人の力を借りる ・仕組みで動くようにする ・やることを減らす |
いかがでしょうか。
仕事(会社)では、上の表の「余裕のない人」になることが良しとされていないでしょうか?
しっかりと自分の意志を持っていないと、会社からどんどん「余裕のない人」にされますね。(そういう人が評価される会社が多いように思います)
本書では、この「余裕のある人」になるには、どういう考え方、行動をしたら良いのか教えてくれます。
頭の中にあるゴミは書き出して捨てる
思考のムダ、頭の中でグルグルと渦巻いてしまうモヤモヤとした考えはとにかく書き出してみましょう。
「書き出して捨てる」イメージが大切です。
書き出すことの効能は、客観的に自分の状況を認知できることにあります。(メタ認知と呼ばれるもの)
書く瞑想、ジャーナリングと呼ばれる方法は、以下の手順で行います。
「やらないこと」をまずは見える化する
「見える化」するためには、書き出すことはとても大切です。
余裕のなさの根源は、「やるべきこと」と「やらないこと」の区別がついてないため、いろんなことに闇雲に手を出してしまっているからなんですね。
この状態からの脱却のためには、まず「やらないこと」をはっきりとさせないといけません。ここでも「書き出してみる」ことが有効です。
私の「やらないこと」を書き出してみました。
全て完璧にできているわけではありませんが、このように方針を書き出してみると、わかりやすくスッキリしますね。
「心・技・体」の3つの視点を重視した振り返り
突っ走ってばかりでなく、振り返りの時間を持つことは大切です。
とはいえ、何について振り返るのがいいのか、いつやったらいいのか、といった問題がありますね。
そこで、「心・技・体」の3つの分野について、週に1回5分(日曜日の夜、寝る前など)振り返ることが紹介されています。
本書には、こんな感じでやり方の例を挙げてくれています。
まとめ
鈴木進介さんの著書「頭の”よはく”のつくり方」の紹介でした。
余白(あそび)って大切です。余白がないと何も新しいものは生まれないですし、常になにかに追われている状態は、本当の意味で「自分の人生(時間)」を生きているのでしょうか。
この本を読むことで、頭のなかに”よはく”を取り戻すための具体的な方法を学ぶことができます。
大切なことは、次の3つに集約されています。
図もふんだんに取り入れられており、とても読みやすい本でした。思考、行動のミニマリストを目出したい方にピッタリの本でした。
以上
コメント