オリエンタルラジオのあっちゃんのYoutubeチャンネルで紹介されて話題となった、バフェット太郎氏の著書、バカでも稼げる「米国株」高配当投資の書評を書きたいと思います。
流行りに乗った感じですね。この本は2018年ころに発売されてすぐの頃に読みました。最近先述のように話題になったので、再読しました。
久しぶりに読んだのですが、内容は高配当に偏重したものではなく、(独特の言い回しですが)オーソドックスな王道的な米国株投資について書かれていました。
参考になった点をいくつか書き出したいと思います。
マネーマシンにふさわしい銘柄とは、永続的な安定したキャッシュフローが見込めることに加えて、株主還元に積極的である
安定したキャッシュフローがある会社の株は魅力的ですね。大きく外さないイメージがあります。
私が保有している米国株のマイクロソフトとビザも安定したキャッシュフローをもつビジネスをしている会社です。営業利益率も高いです。これらの会社は配当利回りは高くはないですが、株価成長と配当成長が見込め、今後10年くらいは安泰かと考えています。
配当利回りや割安性だけで考えるのではなく、こういった安定したキャッシュフロー持っている会社かどうかで投資判断するのが良いかと思います。
8~16銘柄への分散投資が、カルピスで「おいしい薄め具合」
私の感覚としても10銘柄以下、できれば5銘柄くらいでポートフォリオを組みたいと考えています。なかなか難しいですが。
銘柄があまり多くなると、管理するのが大変になりますね。やはり個別銘柄であると決算や配当性など気を付けないといけないのですが、銘柄数が多くなるとこの辺りの監視が甘くなるので、あまり良い投資とはいえなくなると考えています。
やはり投資は(好き嫌いはあると思いますが)、銘柄を吟味し、選んで、自らのお金を投ずる感覚が大事と思っています。
ただなんとなく買い集めるような投資はあまりうまくいった記憶がないですね。
カルピスで例えるのも言い得て妙だなと思いました。
安易に低PER株に飛びついたり、高PER株に嫌悪感を示さない
バフェット太郎氏の主張は割安、高配当株を重視するイメージが強かったのですが、低PERへの注意もきちんとされていてイメージが変わりました。
このような主張は本書の中でも何度も出てきます。
低PERの注意点として、このような銘柄は将来的な業績の悪化が盛り込まれた値付けによる可能性が高いこと、されに将来的に減配のリスクもあると指摘されています。
これらの主張は私も同意見であり、低PER株イコール低リスクではないという点は投資初心者の方にも伝える必要があると思っています。
安定したキャッシュフローを持つ会社は比較的高PERになるので、PERだけで優良な銘柄は判断できないということになりますね。
自身のある銘柄に投資する場合、5銘柄程度を3~6割にし、S&P500のETFで残りの4~7割にする
本文中に出てくる文章とは若干読みやすいように変えています。
私もこのような投資のアイデアは好きです。半分は好きな個別銘柄を数銘柄持ち、残りの半分はS&P500ETFなどのインデックスETFとする戦略はバランスがいいですね。
半分はインデックスに追従し、残りの半分で平均以上の投資成績を狙っていきます。実際に保有することで自分の保有銘柄とインデックスとの比較が簡単にできるので面白い投資戦術であると思います。
私の米国株も数銘柄とVTIを保有し、VTIをベンチマークのように使い、個別銘柄と成績を見比べています。
成功しやすい投資とは熟慮を重ねた上で、心配と不安の中で投資判断を下す時
投資は熟慮と判断の繰り返しかなと思います。数ある銘柄から選び出して、比較検討し投資判断するのが株式投資の醍醐味ですね。
私も、配当が欲しいから、株主優待が欲しいからと、なんとなくで選んだ銘柄では甘い良い成績を残していないなと思いました。
自分への戒めとしても、株は比較検討し、しっかりと選んで投資することが大事であると忘れないようにしたいです。
まとめ
久しぶりに読みましたが、内容は非常に良いのではないでしょうか。米国株初心者の方には読んでもらいたい内容がたくさんありました。
割安高配当銘柄に偏重しているのかと思っていましたが、そんなことはありませんでした。
ただ、口調は独特ですので(その分わかりやすさもある)、そこは割り切って読み進めることをおすすめします。
銘柄選びに迷ったら、160ページにある黄金銘柄30選から選ぶのがいいかもしれませんね。
以上
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