株の売り時って難しいですね。
私も、あまり売りはうまくはないのですが、損切りに関してはだいたい10%を目安にするのですが、一番難しいと感じているのは利確ですね。
最近は、利益確定は早すぎたと思うことより、遅すぎたと思うことが増えてきました。
持っている銘柄でも、せっかくの含み益が数10%以上出ているにもかかわらず、その後のトレンドの変換で含み益のほとんどがなくなってしまうことが結構ありました。利益確定が遅かったんですね。
なぜ早く利益確定が出来なかったのか考えてみると、下がり始めの早い段階で売ることができなかったことが原因ですね。当たり前のことですが・・・。
トレースストップ的な考え方では、「直近の高値から10%下がったら売る」といった考えがありますが、機械的に設定している場合を除いて、いざ自分の利益の出ている銘柄が直近の高値より10%下がったとき売ることはかなり難しいです。
実際にそうなったときに自分自身がどう思ったか書き出してみました。
①「一時的な値下がりだろう、すぐに反発するだろう」
利益が出ている銘柄は愛着が沸きます。直近の高値より10%下がっても一時的な下落、押し目だろうと思ってなかなか売却に踏み切ることができなかったです。
そのままズルズルと下落しているにもかかわらず、利益確定が出来なかったですね。もったいなかったです。
②「決算まで待とう。決算の結果はきっと良いだろうから、株価はきっと元に戻る」
よっぽどすごい決算を出さない限り、決算後に株価のトレンドが変わることはないように思いますね。
決算前に徐々に下落するときは、事前に悪い情報(例えば月次業績があまり良くなかった)が出ていたり、相場環境そのものが悪い(リスクオフ)局面などが考えられますね。
こういう時って決算で挽回できるケースは少ないように思います。
決算に過度に期待するのは良くないですね。
③「ここまで下がったのならPER的にも割安だから、そろそろ反発するだろう」
PERは重要な指数ですが、この数字だけで投資判断することは良くないですね。
今のPERの数値も含めて、株式市場はだいたい妥当な金額をつけていると考えたほうが良さそうです。
過度にPERが割安であったり、配当利回りが高くなっていたりする銘柄は、何かしらの理由があってその金額の水準に落ち着いていることが多いですね。
PERだけで買い時、売り時を判断することは間違うことが多い気がします。
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たくさんの「ああすればよかった」という後悔がありますが、どうすれば株の売り時を逃さないかの対策を考えてみました。(当たり前のことも多いですが、自分への戒めを兼ねて書き記したいと思います。)
①トレースストップを設定する
機械的に高値から10%下がったら売るといった売り注文を入れておくのがいいですね。
利益が出ている銘柄が高値から下落したタイミングで手動で売ることは案外難しいです。どうしても反発を期待してしまうからですね。
そのまま反発せずに下落トレンドに転換することも多いですし、少々反発しても、そこが最後の売り時になることも結構ありますね。
②売りたい水準を決めておく
上昇トレンドに長く乗ることは重要ですね。しかし、上昇トレンドがどこまで続くか見極めるのは非常に難しいと感じます。
自分自身でこの銘柄は何%以上上昇したら売ると決めて、そのルールに則って売り時を決めるのも良い方法と思います。
このルールに従って売ったときは後悔が残らないことが多いと感じます。自分で決めたルールですからね。
新しく株を買ったときは、だいたいどれくらいの上昇が期待できるか前もって考えておきたいですね。
また、利益が出た時はその一部を自分へのご褒美として使ってあげるもの良いアイデアです。マックス・ギュンター氏の「マネーの公理」にも書かれていました。
③常に新しい、買いたい銘柄を探しておく
迅速に売るためには、買いたい銘柄のストックをたくさん持っておくことが良いですね。
次に買いたい銘柄が決まっていれば、今持っている銘柄を売ることに(多少は)抵抗が少なくなるかと思います。特定の銘柄だけに愛着を持つのは危険ですね。売り時を逃してします。
まとめ
ほとんど自分への戒めとして記事を書きました。皆様の(少しでも)参考になれば幸いです。
売り時も買い時も、自分の間違いを素直に認めることが成功の近道かと思います。
買うときも買い時が悪ければ間違いを認めて損切り。売るときも、売り時が早すぎた(売ったあとに上昇した)と思ったらまた買い直す。といったことが大切なのかもしれないですね。(心理的なハードルはありますが・・・)
以上
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