多段階配当モデルで将来の株価上値を計算してみる

資産運用

先日の書評記事「1%の人が知っている99%勝てる株が見つかる本」で紹介しました、将来の配当予測をベースにした株価上値予測の計算モデルを持ち株に適用してみたいと思います。

山本潤さんの提唱された計算モデルです。詳しくは上記の著者を読んでいただければと思います。

計算モデルの適用の仕方の参考になれば幸いです。

計算する銘柄について

今回は、ヘルメットの専業メーカー「SHOEI」(証券コード7839)について検証したいと思います。

この会社は、高級ヘルメットを製造しており、(バイクに乗る人の間では)一定のブランド力と信頼を得ています。

ヘルメットの安全性は、もしものときにライダーの命に大きく関わってくるところですから、安全性、信頼性の高さから(少々高価でも)同社のヘルメットを選ぶライダーが多いです。営業利益率は高めです。

(私もSHOEIのヘルメットが欲しい…)

ライバル企業は、同価格帯ならArai、低価格帯ならOGKといったところです。(いずれも非上場)

決算情報から営業費用売上比率を算出

直近の決算の売上高と営業利益から、営業費用売上比率を算出します。

同社の売上高は194億円で営業利益は47億円です。

営業費用売上比率は、

194億円÷(194億円-47億円)=1.31

営業費用売上比率が1.15以上あるので、この基準は合格と判断します。

この営業費用売上比率そのものの意味は、「いくらの資本を投入して、いくら回収できたか」を意味します。

今回算出した1.31という数字は、投入した資本が1.31倍で回収できる、という意味になります

営業利益率とほとんど同じ数字になります。

営業利益とROEから将来の配当金原資を計算する

まずは、営業利益から配当金原資となる金額を概算します。

営業利益47億円×0.6=28.2億円

法人税40%を差し引いた分が28.2億円と計算されます。

ここから、40%が配当金に配分されると仮定します。(日本企業の平均より)

28.2億円×0.4=11.2億円

11.2億円が配当金原資と算出できました

これが将来(5~7年後)にどれだけ大きく成長するか、ROEを基に見積もります。

ROE = 税引き後営業利益÷自己資本

ROE = 28.2億円÷157億円=17.9%

ROE から下の表を参照して、将来配当金が何倍になるか見積もります。

ROE 20%以上4倍
ROE 15~20%未満3倍
ROE 10~15%未満2倍
ROE 10%未満1.5倍

こちらのROEの表に基づき、配当金原資を3倍にします。

11.2億円×3=33.6億円

となり、将来の配当金原資は33.6億円となることが予想できます。

配当金利回りから将来の株価上値を予想する

先ほど算出した予想配当金原資と、時価総額から将来の配当金利回りを現在の時価総額をベースに計算します。

将来配当利回り=将来配当金÷時価総額

33.6億円÷938億円=3.58%

現在の日本企業の平均配当利回りが1.6%ですので、ここで算出した将来の配当利回りの3.58%は、平均利回りに対して、

3.58%÷1.6%=2.23倍

2.23倍、およそ2倍ですので、将来(5~7年後)の株価上値は現在株価の2倍となることが予想できます。

まとめ

今回は、先日の書評記事の計算モデルを使った、将来の株価上値を計算してみました。

計算例として、「SHOEI」を取り上げました。

計算結果は、将来配当金利回りは3.58%となり、平均利回りに回帰すると考えると、株価上値は約2倍と見積もることができました。

配当金利回りとROEをベースにした比較的シンプルな株価予想なので、皆さんも一度チャレンジしてみてください。

以上

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