今日の書評記事は、元「日本一のニート」pha(ファ)さんの著書で「しないことリスト」について書きたいと思います。(表紙がかわいい)
肩書の元「日本一のニート」はよくわかりませんが、著者のphaさんは京都大学のご出身のようで、本書もとても鋭い視点で書かれているなと感じました。
ただのニートではない、只者ではないと感じます。
キッカケは、本屋に立ち寄ったときに、この本の帯に書いてある「人生の99%はあなたに必要がないことだ」というフレーズが気になり、「自分の人生をシンプル、スッキリさせるためのムダに気づきたいな」と思ったことです。
本書では、「しないことリスト」が36個紹介されています。
その中から気になったもの、印象に残ったものを4つ紹介したいと思います。
自分だけで独占しない
株式会社はてなを作った近藤淳也さんのブログの一文が紹介されています。
情報をオープンにしなければ、自分が進む速度以上には進めない。でもいったんネットに預けると、色々な人の力が加わって、一気に何倍にもなる。インターネットって、知能増殖装置みたいなところがあると思います。
p.39 近藤淳也さんのブログ より
自分が得た知識、情報は何かしらのかたちでアウトプットすることが大切ですね。
それがTwitterでも、ブログでも。自分のできる範囲でいいと思います。
私も読んだ本や、ネットで調べた情報などをTwitterやブログ上でまとめて発信することにしています。
そうすることで自分の知識の定着にも良いですし、レスポンスをいただくと新たな発見にもつながりますね。何か打開のヒントがあるかもしれません。
「考えたことは独占せず、できるだけネットで公開してしまおう」(p.39)
怠惰は美徳である?
ハンマーシュタインという昔のドイツの軍人の言葉から。
有能な怠け者は指揮官にせよ。有能な働き者は参謀にせよ。無能な怠け者にはルーチンワークをやらせろ。無能な働き者には一切の責任を与えるな。
p.69-70 ハンマーシュタイン氏の言葉
この言葉が紹介されていました。
よく考えてみるとなるほどなと思います。
自分の上司の場合として考えると、有能な働き者よりは、無能な働き者のほうがいいなと思います。
有能で働き者の上司だったら、下の者はもっと働かないといけないので疲れます。
できるだけラクしようと考えてくれる有能で怠け者な上司がいいなと思います。
働き者=良いことではない。という考えがいいですね。
『一番いいのは「がんばらないでなんとかする」ということだ』(p.68)
自己責任は50%でいい?
「二ーバーの祈り」という言葉が紹介されていました。
神よ、私たちにお与えください。
変えることができるものについて、それを変える勇気を。
変えることができないものについては、それを受け入れるだけの冷静さを。
そして、かえることができるものと変えることができないものを、見分けられる知恵を
p.112 「二ーバーの祈り」
この「二ーバーの祈り」は結構色々な本で紹介されています。
最近、私が読んだ本では、DaiGoさんの「超決断力」の第4章の始めに、ゆうきゆうさんの「自分を動かす技術」のあとがきに書かれていました。(過去の書評記事リンクは下記掲載しています)
それだけ重要な言葉なんですね。
要は、「自分の力でなんとかできるものは何とかしないといけないけど、自分の力ではどうしようもないことで悩んでも仕方ないんじゃない?」ということですね。
自分にできることは何か、できないことは何か、そしてそれを見極められるか、ですね。
『「自己責任は50%、自分ではどうしようもないことが50%」というくらいに考えておくのがちょうどいいくらいのバランス』(p.112)
最後まで我慢しない
『「なんかビミョー」と思ったら、早めに抜け出そう。他人のペースに合わせる必要はない』(p.173)
このリストの最後の言葉にこのように書かれていました。
株式投資における損切りも同じですね。
投資に限らず、なんか失敗したなと感じたら早め、早めに撤退するのがキズが浅くすみます。
惰性でズルズルいくのは良くないですね。
つまらない、失敗したと思うことはさっさと切り上げましょう。時間とお金がムダですね。
まとめ
pha(ファ)さんの著書で「しないことリスト」 を読みました。
紹介したのは一部ですが、心構えとして、実践的な行動としてもとても参考になるものが多かったです。
「めんどくさいな」「だるいな」という感情は、抑え込まないといけないと考えがちですが、実は大切なものではないかと思います。
その「めんどくさい」の根底には何があるのか、なんとかラクして改善できないかなと考えるためのキッカケになるからですね。
私のなんとかラクして最大の成果が出せないかなと常に考えているような人間ですので共感できるところが多かったです。
ぜひご一読を。
以上
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