【書評】嫌われる勇気のレビュー【忘備録】

書評

かなり有名な本ですが、改めて読みなおしましたので、レビューを書きたいと思います。

タイトルは嫌われる勇気とありますが、中身はアドラー心理学について書かれています。勇気というフレーズはたくさん出てきますが、「嫌われる勇気」というフレーズが出てくるのは一回だけだったかと思います。(本の後半に)

本の構成は対話形式になっています。人生について悩める青年と哲人との議論、対話を通してアドラー心理学について理解を深めていく構成です。

本書の挿絵の下図のようなイメージです。

嫌われる勇気
青年と哲人との議論、対話形式で進んでいく

忘備録も兼ねて、参考になったところについて書きだしたいと思います。

過去の「原因」ではなく、今の「目的」を考える

アドラー心理学の「目的論」です。

解説は少し難しいのですが、自分なりの理解でまとめてみます。

ざっくりと説明すると、今の自分の行動は、過去の経験から決まるのではなく、何かしら自分の本当の目的があっての行動で、過去の経験はあくまで行動の理由付け(言い訳)に過ぎない、といった感じです。(難しい…)

要は、今の自分の行動を、過去の経験が原因で仕方ないよね、と自分を納得させるのではなく、何かしら自分が傷つかないため(自己防衛)の目的がある行動であることを認知する必要があります。そして、それを変えるには傷つくことを恐れずに進む「勇気」だけが必要だ、という感じです。

自分の例で考えると、

私は転職したいと考えていますが、なかなか本気で進んでいません。

これは結局、給料の問題とか、勤務地、仕事内容が会うものが見つからないから、とか考えていますが(原因論)、本当は、転職活動で落ちる(自己否定される)のが怖いから転職活動を本気で進めていない、(傷つきたくない目的があるから転職活動を進めていない)と考えることができます。

目的論で考えると、自分の心の弱さと真剣に向き合うことになりますね。目的論で考えると、結局は行動の真の原因(自分に都合の悪い)がはっきりと見えますね。

行動を変えるには自己防衛を突破する勇気が必要とわかります。

人は変わることができる、それには勇気が必要と。

われわれは他者の期待を満たすために生きているのではない。
他者もまたあなたの期待を満たすためにいきているのではない

他人に期待に応えたいと考えてしまうことは多いと思います。私もついつい考えてしまいます。でもこれは結局、生きづらさに繋がりますよね。

本書ありますが、

他者が抱いた「こんな人であってほしい」という期待をなぞって生きていくことになる。つまり、ほんとうの自分を捨てて、他者の人生を生きることになる。

ハッとさせられる文章ですね。

自分にも相手にもこうあるべきと押し付けない、押し付けられない、自分らしく生きる、他人の人生を生きることにならないように気をつける、ですね。

「これは誰の課題なのか?」という視点から自分の課題と他者の課題を分離する必要がある。

対人関係のトラブルは、他者の課題に土足で踏み入ること、あるいは自分の課題に踏み込まれることで引き起こされる。

課題の分離、について解説されています。

他人との距離感みたいな感じでしょうか。

ついつい手を出してしまう。ほっとけばいいのに関与して、自分も相手も不幸になってしまう、といったことは誰にでもあるのではないでしょうか。

ほっとくのではなく、見守るというスタンスで、他人の課題には踏み込まないことが大事ですね。俯瞰するみたいな感じでしょうか。

他人の受け取り方や感情は自分ではコントロールできないので、そこは諦めるということもですね。

本書にもありますが、

仕事において、上司がどれだけ理不尽な怒りをぶつけてこようと、それは「わたし」の課題ではない。感情はその人が始末すべき課題である。すり寄る必要も、頭を下げる必要もない。

もし仕事でパワハラを受けても、このスタンス、考え方で乗り切ろうと思います。笑

他者の評価を気にかけず、他者から嫌われることを恐れず、承認されないかもしれないというコストを支払わないかぎり、自分の生き方を貫くことはできない。
つまり自由になれないのです。

本書のタイトルである、嫌われる勇気についての回答になるような文章ですね。

自由とは何か、という議論の中で出てきます。

課題の分離とつながりますが、結局は自分の行動に対して、嫌うか嫌わないかは他人の課題であって、そこに関与する必要はないということになります。

課題の分離という考え方は非常に大事ですね。この考え方を身に付けると人生が軽やかに幸せになる方向に向かいますね。

まとめ

簡単に箇条書きでまとめます。

・原因論でなく目的論で考える

・課題の分離、他人の課題に踏み入らない

目的論と課題の分離が根底にあるのがアドラー心理学と言えそうです。

忘れずに日常生活に活かしたいと思います。

以上

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