先日の記事で、四季報夏号から個人的な注目銘柄を41銘柄紹介しました。
この記事では、その41銘柄のなかから、低PBRの銘柄を3つ取り上げたいと思います。
一般的に低PBRの銘柄は負けにくい、リスクが低いと言われています。
株価が右上がりかつ低PBRの銘柄ですと、「比較的リスクを抑えながら、今後の株価上昇も期待できる」と考えることができますね。
そんな美味しいとこ取りな銘柄を3つ紹介したいと思います。
株価上昇×低PBRの3銘柄
今回紹介するのはこの3つです。(PBRは、四季報に掲載されている値を用いています。2023年5月末時点の株価よりPBR算出しています。)
銘柄名 | PBR |
東亜道路工業 | 0.76 |
バンドー化学 | 0.73 |
初穂商事 | 0.60 |
PBRは会社の1株あたりの純資産と株価の比率ですね。より低いほど、1株あたりの純資産額が大きいことを意味します。一般的には1倍より低い(=時価総額より純資産が大きい)と割安とされます。
今回取り上げた3銘柄は、いずれも0.8倍以下であり、かなり割安な水準にあります。(2023年5月末時点)
それぞれの銘柄について、売上高と営業利益、EPS(一株あたり利益)の推移を確認したいと思います。
東亜道路工業
まずは、東亜道路工業から。
東亜道路工業は、道路舗装を手がける会社で、アスファルト乳剤で最大手のようです。
塗装剤外販において、価格転嫁継続により採算が良化しています。
直近5年分の売上高と、営業利益、EPSの推移は、以下グラフのようになります。

売上高はじりじりと上がっています。営業利益率はあまり高くなくて、5%前後で推移しています。
EPSもほぼ横ばいで推移しているようです。
バンドー化学
次は、バンドー化学です。
バンドー化学は、総合化学メーカーであり、ゴムベルト製品を主力としている会社です。
特に自動車用のVベルトが強いようです。
会社ホームページより、部門別売上比率を引用します。

半数近くが自動車部品になります。ご参考程度に。
バンドー化学の売上高と営業利益、EPSの推移は以下の通りです。

売上高は横ばいですが、直近では売上高が伸びているような傾向です。
EPSは年度でばらつきが大きいですね。事業内容的にも、やや景気変動の影響が受けやすいものと考えられます。
営業利益率は、2~8%ほどでバラついています。直近は、8%弱で営業利益率に改善が見られているように思います。
初穂商事
最後は初穂商事です。
初穂商事は、建築資材の専門商社で、鉄鋼下地材や不燃材が主要商材としている会社です。
内装建材が好調のようですね。
取り扱っている商材はこんな感じです(会社ホームページより引用)。

初穂商事の売上高、営業利益、EPSの推移です。

売上高の推移は順調です。営業利益率は1%~4%ほどで推移しています。
商社なので、営業利益率は低めとなりますが、直近は4%ほどで、まずまずといえます。
まとめ
2023年の四季報注目41銘柄から、低PBR銘柄を3つ紹介しました。
株価成長と低PBRの銘柄であり、比較的投資に対するハードルが低いかと思います。今回の3銘柄の分析では、売上高、営業利益率とEPSの推移を確認しました。
売上高とEPSが伸びている銘柄を積極的に選びたいと個人的には思っていますので、今回の3銘柄のなかでは、初穂商事に投資してみるのが面白いかなと感じました。
以上
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