今日のブログ記事は、弐億貯男さんの新書「割安成長株で2億円 実践テクニック100」の書評記事です。
著者の弐億貯男さんは有名な個人投資家ですね。
私も弐億貯男さんのTwitterやブログを拝見しており、投資手法、銘柄選び参考にさせてもらっています。
概要
弐億さんの投資手法は、割安成長株投資ですね。
なんと年率30%をずっとキープし続けているようでとても憧れますね。
そんな凄腕投資家である弐億貯男さんの投資における実践テクニックを100個紹介されてるのが本書となります。
内容としては、ひとつひとつの実線テクニックが、見開き2ページでわかりやすく紹介されています。
このような感じでサクッと読むことができます。
項目は、以下の4つのステップに分類されています。
- ローリスクでお金持ちになる投資法
- 一生お金に困らない投資の秘訣
- 株式投資で勝つための思考術
- 経済的自立をするための投資術
各ステップ、25個前後の実践テクニックから構成されています。
個人的には、ステップ3の「株式投資で勝つための思考術」が参考になりました。
思考術、つまり「考え方」を学ぶことが、応用も効きますし、一番の「学びどころ」ですね。
参考になった実践テクニック4つ
(No.4)割安成長株で儲かる銘柄を探す5つのポイント
弐億さんの、割安成長株を探すポイントは以下の5つです。
- 直近2~3年から今期見通しにかけて増収増益傾向
- 配当利回りが3%以上
- 配当性向30%以上を公約
- ストック型ビジネス
- PER15倍以下(できれば10倍以下)
このうち、少なくとも3つ以上該当するものが中長期保有する銘柄の候補となります。
私の個人的な感覚では、「①直近2~3年から今期見通しにかけて増収増益傾向 」、「④ストック型ビジネス」、「⑤PER15倍以下」あたりが注目するところと感じます。
ストック型ビジネスは大切ですね。
売り切りのビジネスモデルではなく、なにかしら定期的に収入を上げられるストック型ビジネスは増収増益に繋がりやすいですね。
中長期の投資先として魅力的です。
(No.52)大損しない運用を心がける4つのポイント
大損しない運用のコツは次の4つに集約できます。
- 損切りを早めに決断すること
- 保有株を損切りした際、「次に買う銘柄で損失をとりかえしてやる」などと熱くならないこと
- 1銘柄あたりの投資金額を増やしすぎないこと
- 信用取引に手を出さないこと
どれも非常に大切ですね。
3つ目の、「1銘柄あたりの投資金額を増やしすぎないこと」はとても大切ですね。
1つ目の「損切りを早めに決断すること」にもつながることだと思います。
1銘柄あたりの金額が大きくなると、含み損が発生した際の金額も(相対的に)大きくなり、損切りの心理的なハードルが高くなりますね。
そうならないように、含み損が発生したときに損切りしやすいように1銘柄あたりの金額を抑えるように意識したいですね。
(No.57)日本株は個別株、外国株は投資信託
著者の弐億さんは、「日本株は個別株投資、外国株は投資信託とすみ分けて実践しています」とのことです。
具体的には、「SBI・V・S&P500インデックスファンド」と「ひふみワールド+」に積み立て投資されているようです。
「日本株は個別株、外国株は投資信託」はとても合理的に感じます。
外国株は、投資信託を利用して「おまかせ」に、日本株は個別株で運用して、その銘柄分析にリソースを割り振ることが、分散投資や効率的な運用で優れていると思います。
(No.76)相場の見通しは悲観的でちょうどいい
京セラ、KDDIの創業者である稲森和夫氏の名言に「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する」といものがあるそうです。
楽観的だけでも、悲観的だけでも、ものごとは上手く進まないことを表した言葉です。
著者の弐億さんは、相場に対してはつねに「悲観的」であるようです。
そのことが弐億さんの現金余力の多さにつながっているとのことです。
今は、日経平均もS&P500も最高値を更新する好調な相場が続いています。
このようなときは、楽観的に考えがちですね。
「楽観的」にバランスが傾いた状態ですね。
そういう「楽観的」なときこそ「悲観的」に考える視点を忘れずに、バランスを取りつつ相場と付き合うようにしたいですね。
まとめ
弐億貯男さんの著書「 割安成長株で2億円 実践テクニック100 」を読みました。
本書の内容は、割安成長株投資のエッセンスを中心に、投資そのものに対する考え方もふんだんに紹介されており、とても参考になりました。
ひとつひとつのテクニックは短くわかりやすくまとまっているので読みやすかったです。
一冊をじっくりと読む時間がない方も、目次から参考になりそうなところ、興味のあるところから読むこともできるのでおすすめです。
以上
著者の弐億さんの前著の書評記事はこちら
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