【四季報2023年夏号】株価成長×高配当の3銘柄

資産運用
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先日の記事で四季報注目銘柄41選を紹介しました。

この記事では、この41銘柄から高配当銘柄を3つ紹介したいと思います。

ここ数か月は株価も好調であり、高配当投資の人気が高まっているように感じます。

高配当投資は、初心者にも魅力がわかりやすいため、高い人気を誇っています。

高配当銘柄は、一般的には、成長銘柄ではなく、業績が比較的安定している会社が多いです(新規事業投資より配当を出すことを優先)。

今回取り上げるのは、株価成長している銘柄から、さらに高配当でもある銘柄を紹介します。ジャンル的には、割安成長株に近いものと考えてください。

株価成長×高配当の3銘柄

今回紹介するのは、以下の3銘柄です。

配当利回りは、四季報掲載時の株価(5月末時点)を基準にしています。参考までに、直近の配当性向も合わせて掲載しました。

配当利回り=一株配当 / 株価 × 100 [%]

配当性向=一株配当 / 一株利益 × 100 [%]

銘柄名配当利回り配当性向
三ツ星ベルト6.2%100%
伯東5.46%59.5%
ケル5.26%40%

それぞれの銘柄について、次項から、会社概要と売上高と営業利益、一株利益&配当についてまとめました。

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三ツ星ベルト

まずは、三ツ星ベルトから。

三ツ星ベルトは、主に自動車やバイクなどに使われるVベルト(動力を伝えるためのベルト)を製造、販売している会社です。神戸市に本社があります。

海外売上高比率は50%前後で、特に直近は円安の影響を受けて53%程度になっています。

この会社はなんと、当性向は100%です。利益のすべてを配当に回しています。

この配当性向については賛否が分かれそうです。

2023年の配当性向は100%ですが(株主からの圧力があったと推定されています)、それ以前は、30~40%で推移していましたが、2022年に65%になり、ついに2023年には100%となっています。

会社方針として、配当性向100%、ROE10%、PBR1倍以上を目指す方針のようです。

ここ数年で株価対策に力を入れる方針へと変わっていますね。下の図は直近の決算資料より抜粋しています。会社方針の変更が株価トレンドに影響を与えたと考えられます。

直近5年間の売上高、営業利益、EPSと一株配当の推移がこちらです。

コロナ禍で一時的に落ち込みましたが、2022年以降は持ち直しています。

EPSも上昇傾向です。それ以上に1株配当の増加も著しいですね。配当性向100%を目標としているだけあります。

営業利益率は、10%程度で安定していますね。優秀だと思います。

配当性向100%をどう考えるかで、投資判断が分かれる銘柄です。

伯東

次は伯東です。

伯東は、主に電子部品を取り扱う商社です。国内、海外メーカ問わずさまざまな半導体製品を販売しています。

電子部品が稼ぎ頭で、車載向けに強みがあるようです。

2023年3月期の決算では、為替による部分と、電子部品の伸びが利益増加を牽引したようです。

直近5年の、売上高、営業利益、EPS、配当の推移です。

売上高増加に伴い、EPSは堅調に伸びています。

配当も右肩上がりです。配当性向はばらついており、40~70%程度となっています。

ここ5年間で減配はなく、利益の増減はありますが、配当への影響は小さく抑えています。

商社かつ取り扱っている製品から、景気変動による影響は大きいと思いますので、注意は必要です。

ケル

最後はケルです。

ケルは、コネクターを製造、販売しています。工業、車載、医療向けなどさまざまな分野の製品を手掛けています。

コネクターはビジネス的に強い業界ですね。一度使ったコネクターはなかなか変えられないので、強いビジネスです。

ケルは、一貫生産、研究開発、顧客対応を自社で全てまかなえる組織体制を強みとしています。

売上高、営業利益率、配当の推移を確認します。

2022年以降は、売上高、EPSの伸びが大きいですね。配当も順調に増えています。

営業利益率も高く、2022年以降は15%を超えています。製造業ではかなり優秀な営業利益率です。

製造業のため、景気変動の影響は受けますが、今の配当、営業利益率水準を維持できれば十分魅力的な銘柄と思います。

まとめ

2023年の四季報夏号からピックアップした41銘柄から、高配当銘柄を3つ紹介しました。

いずれも5%を超える水準であり、魅力的な銘柄です。3銘柄ともに業績の安定性は高くない業態ですが、割安な株価水準ではあるので、投資するのには悪くないかと思います。

今後も業績チェックしていきたい銘柄です。

実は、今回紹介したケルは、私も保有しており愛着のある銘柄です。

以上です

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