【書評】「優待バリュー株投資入門」は日本株式市場を戦うためのバイブル

書評

今日は、みきまるさんの著書「優待バリュー株投資入門」の書評を書きたいと思います。

著者のみきまるさんは優待株投資家として有名ですね。

本書は、割安株投資+優待といった投資法の解説となっています。

単なる優待株の紹介ではなく、バリュー株投資を軸にした優待株投資について解説されています。イメージとしては割安株(バリュー株)に優待が付いているといった感じで、決して優待を目的に銘柄選びをしているような投資法ではありません。

近年のみきまるさんの投資法は、「優待+バリュー+グロース」といった、それぞれの良いところをうまくミックスしており、日本株式市場を生き残るための理想の投資法と言えるのではないでしょうか。

みきまるさんのブログも読むと勉強になる記事が多いですね。

本書から簡単にポイントを整理したいと思います。

負けないバリュー株を選ぶためのたった2つの簡単な条件

① PER X PBR <11.25

② 総合利回り(配当+優待)≧ 4.0%

この二つの条件が優待バリュー株を選ぶときの指標になるとのことです。

非常に明解で分かりやすい目安ですね。

①はグレアムのミックス指数として知られています。この指数が11.25以下。日本株はPBRが低い株が結構ありますので、バリュー株の宝庫ですね。(ただ、万年割安株だったりしますが・・・)

バリュー株投資は負けにくい投資と考えられていますが、みきまるさんもただ優待割安株だけでは大きなリターンを得るのは難しいと考えられており、優待+グロース株投資法として「YOU-CAN-SLIM」を考案されています。

これは、グロース株投資家として有名なウィリアム・オニール氏が考案した「CAN-SLIM投資」に優待のYOU(ゆー)を組み合わせたものです。

グロース株にたまたま優待が付いているような銘柄が個人的には好きです。

売却と損切りの6つのルール

①「目標価格」を決めない。損は切り、利益は放置する

②株を売るときはテクニカルの視点を持つ。下がり始めたら迅速に売る

③100%正しくあろうとしない

④常に次の投資先を探し続けて確保しておく

⑤うれしくなったら売る

⑥大きく買いたい株があったら、持ち株を見渡して総合戦闘力が最も低いものを手放す

どれも重要なルールですね。今は株式市場が好調で、ついつい気が緩みがちですので売り時は早めに判断したいところです。(すごく難しいことですが・・・)

個人的には特に④、⑤が大事なルールかと思います。

④に関しては、新しい投資先を確保しておかないと持ち株を売るときの判断が鈍りがちになってしまいますね。

例えば、含み益が乗っている場合でも、そこよりも投資先として有望だと思えるような銘柄を見つけておかないと、株価が下がり始めて売るべき時が来ても勿体ないと思ってしまい、売り時を逃しがちになります。

常により良い投資先を探しておき、良い銘柄は1単元だけ保有しておくのも良いアイデアと思います。保有していると嫌でも目に入りますので、乗り換え(買い増し)も迅速にしやすいです。

⑤については、私の経験上、含み益が乗ってきてその含み益を見て嬉しくてニヤニヤしているようなときが天井になっていることが多いですね。そういうときは部分的にでも売却して様子を見るのが良いと思います。

みきまるさんの言葉は染み渡る

本書全体を通して感じたことは、みきまるさんの言葉は理解しやすいだけでなく、スッと身体に染み渡るような感覚になります。

本書でも投資本ベストテンが紹介されていますが、みきまるさんは投資本をかなり読まれており、そのエッセンスが本書の至るところに散りばめられています。

本書を読むことを通して、その有名投資本のエッセンスを吸収できることは非常に価値があるのではないでしょうか。みきまるさんが嚙み砕いて、日本市場に合うように展開してくれます。

まとめ

日本株市場の特徴は株主優待とバリュー株の多さだと思います。

本書では、この日本株市場の特徴を存分に利用、味方にする投資法について解説されています。

優待目当てで投資したら、株価がどんどん下がってしまい、優待しか楽しみのない銘柄になってしまった経験はよくあるのではないでしょうか。(私はあります・・・笑)

そんな状況を打開すべく、優待を楽しみながら、バリュー株、あるいはグロース株投資のエッセンスを取り込んでリターンを高める方法、考え方について解説してくれています。

まさに日本株市場を楽しく渡り歩くためのバイブル的な一冊ではないでしょうか。

以上

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