今回は書評記事です。
脳内科医の加藤俊徳さんの著書で『「優しすぎて損ばかり」がなくなる感情脳の鍛え方』です。
この本も本屋さんでぶらりと見ているときに気になった本でしたので購入しました。
この本を読みたいと思ったキッカケ
「優しすぎて」、遠慮しがちで「結局なんか損しているな」という人と、ゴリゴリと遠慮もなしにぐいぐい行ける人との違いってなんだろうなと思い、その疑問に対する答えを見つけたくてこの本を読みました。
この本を読んでわかること
「優しすぎて損ばかりする人」=自分が物事に対して抱く感情が、自分自身でよくわかっていない(=感情をうまく具現化できていない)ということがわかります。
本書では、具体的にこの「自分の感情を自分でどのように認知するか」=感情脳をどのように鍛えるかを教えてくれます。
参考になったところ
今回は、本書から印象に残ったセンテンスを忘備録的に羅列したいと思います。
第1章 4人に1人は自分の気持ちがわからない
- 気持ちは「言葉」で自覚しないと認識しづらい(p.31)
第2章 なぜかうまくいかないのは脳のせい!
- 「他人といると圧を感じて、自分が出せなくなる」という人は、周りの人が「気持ちを出して使っていた言葉」をメモしておきましょう(p.71)
- 感覚スペースに振り回されないコツの一つは、その日の気分で自分がいる場所を変えることです。(p.78)
第3章 同調グセをやめるとラクになる
- 何もいうことが思いつかないときには、沈黙することです。そうすれば、違和感をもっていることは伝わるからです。(p.102)
- 自分の気持ちを言語化するトレーニングとしては、まず今日の出来事を日記に好き放題書いたり、人に話してみることです。
- 人を利用したがる人とは、1対1の雑談や相談には応じないようにしましょう(p.114)
第4章 「自己感情」を高める簡単なコツ
- 自己感情を高めるトレーニングとしてすぐにできるのは、生活のなかに「億劫だけどやる」行動を、なるべくたくさん取り入れることです。(p.147)
- 新しいものを見たり、聞いたり、触ったり、さまざまな情報が入ってくると、それを受けて考えたり、記憶したり、気持ちを生み出したりしやすくなります。(p.164)
- ちょっときつめの運動は忍耐を伴いますが、耐えることは自発性を養います。(p.173)
第5章 主体性を取り戻すための生活習慣
- 目の前のことに集中できずにイライラするのは、「今の状態を変えてくれ」「もっと脳を働かせてくれ」というサインです。(p.183)
- 「集中できなくなったらこれをする」とパターンを決めておくことで、脳のスイッチがはいりやすくなる(p.191)
まとめ
自分自身の気持ち、自分がどう感じているか、って無意識に自然とできるものと思っていました。
しかし、自分の感情は育て、訓練していかないとはっきりと認識することができないんですね。
自分がそのときどのように感じたか、日記などで具現化して自覚すること、感情表現のパターンを学習することが大切です。
自分自身の感情を大切にすること、育てることが自分自身の人生を生きるための一歩、道しるべになるように思います。
本書を読んで自分の感情の大切さに気付くことができます。
以上
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