【書評】「一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学」

書評
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今日は久しぶりに書評記事を書きたいと思います。

有名個人投資家cisさんの著書で「一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学」です。

前々から気になっていた本でしたので思い切って買ってみました。(Twitterで見かけたことがトリガーでした。)

内容は、本のタイトルにもありますが、cisさんの投資方針、考え方(哲学)を中心に、これまでのcisさんの投資家としての歩み、生い立ち、趣味の麻雀にいたるまで語ってくれています。

投資哲学は非常に参考になるものですが、それ以外のcisさんの人生の歩みもわかり、読み物として面白い本になっています。

投資で爆発的な利益を出す人は、どんなことを考えて生きてきたのか、これまでの人生で何を大切にしたか、とても面白く読めます。

cisさんは、ゲームが得意で、株式投資もゲームとしてとらえているような感じが伝わります。確率を重視し、儲かる方向に資金を投入していくイメージです。

参考になった文章をピックアップします。

  • 「少し下がったところで買う」とか「割安なタイミングで買いたい」とか考えるのは、そもそも発想として間違っている。(p.20)

  • 買った株が下がり損切りしたとして、そのあと損切りをあざ笑うかのように上がりだしたとき、上昇株として買うことができるかどうか?ここも大きなポイントになる。(p.26)

  • リターンを求めてリスクを取っているのに、そのリスクを分散させるためにコストを使うのではリターンを薄めるだけ。(p.36)

  • たしかに明らかなバブルはあるけれども、適正な価格なんて本質的には存在しない。買った値段より高く売ればもうかるから。過去と比較して考えないほうがいい。(p.65)

  • 相場をやっている限り、持っているお金の量が力になる。(p.95)

  • 割安とか割高とか、将来この会社は業績が伸びるはずだとか、そういった要素は、自分が勝手に思い込んでいるに過ぎない。勝っている人ほど、短期の値動き、かつチャートや指数組入れなどの理由がある株を買っていた。「今ある優位性」に張る。(p.136)

  • 本質的な価値は変わらないのに、空気だけでガクッと動いている。はっきりこう言えるようなときにはチャンスになる。(p.172)

  • 努力とリターンのスパイラルというものは存在する。勉強すればかつ。勝つと気分がいいからさらに勉強する。(p.179)

どうでしょうか?どれも金言ではないでしょうか。

これらピックアップした文章からもcisさんの投資哲学が見えてきますね。

勝っている人ほど、トレンドに従っていますね。そして妄信せずに、今の状況を冷静に判断していることがわかります。

「割安だから~」「将来性があるから~」と思い込むことは危険ですね。常に自分自身の考え、思い込みを疑い、今目の前の動きを冷静に見て判断することが大切ですね。

私も自分のポートフォリオを確認して、鮮度の低い銘柄はいないか、損切りできずに放置している銘柄がないか確かめないといけないなと思いました。

損切りのすべてが正解とは思いませんが、その銘柄の成長性を妄信していないか自分自身へ問いかけないといけませんね。

今現在(2022年1月)は、下落相場で成長株の下落が大きいですね。「本質的な価値は変わらないのに、空気だけでガクッと動いている」状況なのか、短期の値動きに従うべき状況なのか判断は難しいですね・・・。

どちらにせよ、後悔のないように動く(あるいは動かない)ようにしたいですね。

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まとめ

cisさんの著書「一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学」 を読みました。

有名投資家cisさんの投資哲学を学ぶのにとても良い本でした。

バリュー投資、高配当投資、成長株投資、モメンタム投資、インデックス投資などいろいろな投資スタイルがあると思います。

自分の信じる投資スタイルを貫くことも大切ですが、ときには自分と違う投資スタイル、投資哲学を勉強して、良いところは積極的に取り入れて自分の投資スタイルのアップデートをしていきたいですね。

良本でした。読みやすい本です。

以上

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