米国株ブロガーのたぱぞうさんの著書、「お金が増える米国株超楽ちん投資術」を読みました。
たぱぞうさんのブログもそうですが、たぱぞうさんの文章は柔らかく品があって読みやすいですね。たぱぞうさんのような文章が書けるようになりたいです。
内容としても万人におすすめできる投資術を紹介してくれています。決して難しくない方法ですので、投資初心者からベテランの方まで幅広く取り入れていただきたい手法です。
投資術と合わせて著者の人生観も述べられており、考えさせられる内容です。
さて、今回も印象に残ったフレーズ、文書を5つ取り上げます。
人生の選択肢を増やしたかった。
仕事とは別に「投資」という選択肢を持っていたかった。
投資によりリターンという柱を築き、生き方の選択肢を広げておきたいと考えた。
たばぞうさんの人生観ですが、私も同じような考えです。
インカムにしろ、キャピタルにしろ、投資による収入があるのは心強いです。今の時代、会社からだけの収入に依存するのは危険です。会社もいつ倒産するかわかりませんし、景気変動による収入ダウンもあるかもしれません。
不本意な移動や、パワハラにより退職を選ばざるを得ない状況に追い込まれることもあるかもしれません。
今回のようなコロナショックもいつ起こるかわからないですね。
リスクを挙げればキリがないですが、リスクに備えるための収入源を確保する努力は怠らないようにしたいです。
米国株なら長期保有でリターンが期待できる。
個別銘柄もいいが、もっと簡単な投資信託やETFで十分。まとまったお金でなく毎月の積み立て投資でいい。
この文章が本書で伝えたいことを要約してくれています。米国株の投資信託やETFを長期で積み立てる。これは誰にでもできる投資で、ほったらかしで良い。その上、十分なリターンを期待できる。著者が紆余曲折を経てたどり着いた万人向けの投資です。
VTやVOO、VTIだけを保有している方を見かけますが、ポートフォリオがシンプルで非常に美しく見えますね。
つみたてNISAで楽天VTIを買う、これだけで長期的にはかなりのリターンを期待できると考えます。
簡単そうに見えますが、実際に続けられる方は少ないんですよね。
私の場合ですが、つみたてNISAは一年というような時間軸ではリターンが小さすぎると感じ、翌年は一般NISAに戻して個別株を買っています。
どうしてもリターンを焦ると積み立て投資は続けられなくなりますね。
こういうたぱぞうさんの本を読むとまたつみたてNISAを始めたくなります。
すでにつみたてNISAをされている方は定期的にこういった本を読み返すとモチベーションを保つことができるのではないかと思います。
投資はリスクではなく、人生のリスク分散の方法。
投資である程度のリターンが見込めるといった基盤ができれば収入が減った場合のリスクヘッジになり、精神的な支えになる。
最初に挙げたものと似ていますが、投資は人生のリスク分散という考え方が良いですね。
日本人は資産における貯金の割合が高いですが、もっと投資が一般的になって欲しいですね。正しい資産運用は人生のリスクを下げてくれます。会社への依存を下げることができます。
収入の会社への依存度を下げることで、人生の選択肢が増えますし、自分の人生を自分でコントロールできる、人生の幸福度が上がると考えます。
個別銘柄に投資するなら15銘柄への分散。
またはETFで幅広く投資した上で別途個別銘柄に投資する「コア+サテライト」
私もここで挙げているような投資戦術を取っています。
ブログでも紹介していますが、S&P500のETFである1557やVTIをある程度の割合で保有し、残りを個別株として持っています。日本株も保有していますし、投資信託の積み立て投資もしています。それぞれのいい所取りをしたいと考えています。
この述べられている方法は少し欲張っていますが、インデックス投資を長く続けるためにはいい方法かなと思います。
インデックス投資だけでは退屈です。個別銘柄の選ぶ楽しさも捨てがたいです。
手間いらずである程度のリターン得られるインデックス投資と、インデックスを超えるリターンを期待する、自分の見込んだ個別銘柄を半々くらいで持つことになります。
私にはこの手法がマッチしているのかなと感じています。
買うときにどういうストーリーを描いて買ったか。
自分の描いていたストーリーが違ったら、その瞬間に売らないと損切りの習慣が身に付かない。
買う前にどういうストーリーでその株価が上がるかきちんと考えないといけないですね。
私は、チャートの形から何となくで投資することもあるので、気をつけてないといけませんね。きちんと考えた投資をしないといけません。
個別銘柄に限らず損切りは必要ですね。たぱぞうさんのスタイルも、米国は長期的に成長するストーリーを描いており、VTIなどのETFを売るときはこのストーリーが崩れたときだと言われています。
自分の保有している個別銘柄についても各々どういうストーリーを描いて買ったか、改めて見直したいと思います。
ストーリーが不明確なものは売って、選択と集中を進めたいですね。
特に日本株は、割安、高配当、優待といったものに釣られて買った銘柄もありますので、ストーリーが描けないもの、ストーリーが崩れたものは整理しないといけませんね。
まとめ
内容もわかりやすく、初心者に向けての具体的な方法を提案してくれています。
たぱぞうさんのブログに寄せられた質問とその回答が載っています。それぞれいろんなケースがありますので、ご自身のケースに近いQ&Aを参考に資産形成を考え直してみてはいかがでしょうか。
本書を読むと楽天VTIを積み立てNISAで投資したくなる本でした。
文章が優しく、読みやすい本ですので、投資初心者の方にぜひ読んでもらいたいです。
以上
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