今回読んだ本は、久しぶりに投資関係の本で「ミネルヴィニの成長株投資法」です。
表紙にある「高PERで利益の伸びが大きい銘柄を狙え」、「高い先導株を買い、より高値で売り抜けろ」とありますが、おおむねこのような内容が書かれています。特にチャートの分析に重きを置いた内容となっています。
■ 内容の要約
ざっくりと内容をまとめると、以下のようになります。(個人的な見解です)
◎PERは期待値を測るバロメーター。PERが高ければ期待度も高く、低ければ期待度も低い
◎株価のボックス圏内(セットアップ)から、出来高を伴って上抜けしたタイミングで買う
◎パフォーマンスを向上させるためには損切りはとても大切
■ 本書の流れ
本書の流れは、まず、「PERの高い低いを投資判断に使うのはダメだよ、良い銘柄は割安には放置されていないよ」というところから始まります。
次に「その銘柄が今どのステージにいるか見極める必要があるよ。①底固め局面、②上昇局面、③天井圏、④下落局面のステージがあって、①から②に移行するタイミングで投資するのが最善だよ」
そして、「『先導株』を見つけよう。先導株は指数が底値圏のときに高値を更新しているから、そのタイミングで投資するといいよ」となり、
「株価は新高値を更新したら、ボックス圏内で『ふるい落とし』の段階があるよ(これをセットアップと呼んでいる)。このボックス圏内で徐々に出来高が減っていき、出来高を伴って上放れしたタイミングが投資の絶好機だよ」
そして最後は、「ホント、損切りって大切だよ。間違うことは悪くない。間違いを認めない(=損切りしない)ことがホントの間違いだよ」と損切りの大切さで締めています。
■ 本書を読んで自分の投資に対する考えがどう変わったか
本書ではPERに囚われないで成長株に投資する大切さ、チャート分析の意味(=チャートの動きが何によって決まるか)、損切りの大切さを学ぶことができました。
本書を読んでから、まずやりたいと思ったことが、四季報の読み直しです。四季報からの注目銘柄については以前にブログにまとめています。
このときも注目銘柄は、チャート分析から成長株に重点を置いていましたが、PERが40以上の高いものは除外していました。
PERでスクリーニングするのはあまり良くないかもしれないと思い、本書で紹介されていたようなチャート分析の視点を取り入れ、もう一度銘柄のピックアップをしてみたいと思いました。
次に損切りについてですが、本書では損切りの大切さも力説されており、利食いについてもトレールストップを用いた方法で利益を確保するのが良いと紹介されていました。
(自分的には)損切りはルールを決めれば割と簡単にできるのですが、利益が乗ってきて、ポジションが大きくなっている銘柄は利益確定するタイミングは課題が残りますね。
利益の大きい銘柄は愛着が沸いてきますから売るのがどんどん難しくなってきますね。
利益確定も大事ですから、銘柄に愛着を持ちすぎないようにしたいと思います。
トレールストップで利確したいと思います。
■ まとめ
割安株投資で思ったようなリターンが得られていないと感じている方は、本書のような成長株投資の視点を取り入れみるのはいかがでしょうか。新たな発見があると思います。
本書と似た本は、DUKE。さんの「新高値ブレイク投資術」や、林則行さんの「伝説のファンドマネージャーが教える株の公式」が近い内容だと感じます。この二冊は日本人が書いた本なので日本の株式市場にフィットした内容になっておりより読みやすいです。
成長株投資が絶対に勝てる投資法とは思いませんが、(損切りさえしっかり実行できれば)決してリスクの高い投資ではありませんので、部分的にでも取り入れてみるのは新たな発見があると思います。
以上
※少しお高い本です。楽天ポイントたくさん使って買いました。
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