今日は書評記事です。
枡野俊明さんの著書で「仕事も人間関係もうまくいく放っておく力」の紹介です。
文調がお坊さんの話言葉のように優しく語りかけてくれます。
というのも、著者の枡野さんは曹洞宗徳雄山建功寺住職なのです。
2006年「ニューズウィーク誌」日本版にて「世界が尊敬する日本人100人」に選出されるほどすごい方のようです。恐れ入ります。
要はすごいお坊さん!(失礼しました・・・)
なんというか、心にしみるような感覚のする文章が多いのが印象的でした。
本文の構成ですが、本書は見開き2ページで完結します。
このような感じです。
ひとつひとつは、短くまとまっているのでサクサクと読めます。
目次から、自分が興味のあるところ、フィットするところを見つけて読むこともできます。
私個人としては、特に後半の章が良かった印象です。
本書から特に印象深かった文章をまとめました。
自分のためのメモのような感じですが、みなさんにも参考になるものがあると幸いです。
気になるところがあれば、ぜひ本書を手に取って読んでみてください。文庫サイズの本で、価格も手ごろです。(アマゾンで748円ほど)
- 自分の言動が無意識のうちに「上から目線」になっていないかを常にチェックし、危ないと思ったら「謙虚に、謙虚に、謙虚に」と自分に言い聞かせましょう。(p.47)
- 何事も「絶好調なときが引き際であり、新たなステージに進む頃合いである」ということを覚えておきましょう。(p.55)
- 嫌な思いを笑いに変えて吐き出すことで、気持ちがラクになる部分もあるようです。(p.91)
- 苦手は苦手のままでいいではありませんか。そもそも苦手なことというのは、一生懸命努力してもさほどの成果は上がらないものです。(p.163)
- 闇に覆われる夜も、自制心を失う時間帯であり、大事な決断をするのにふさわしいときではありません。感情をコントロールしにくく、ポジティブで積極的な答えを出しにくいからです。(p.171)
- ときには勝負の土俵からサッと下りて、戦いで消耗したエネルギーを充電することも大切なのです。(p.180)
- 何日も休日を取らなくたっていい。仕事の合間に数分、ぼーっと外の景色を眺めたり、屋上とか高層階に上がって空を見上げて”下界”の喧騒を見下ろしたりするだけでけっこう。忙しいときこそ実践してください。(p.203)
- なぜならどんなに稼いでも、ビタ一文、あの世に持っていくことはできないのですから。「本来無一物」という禅語が示すように、人はわが身ひとつで生まれてきて、わが身ひとつで死んでいくのです。そこで稼ぐ目的に、「後世のため、人のため」という言葉を加えませんか?(p.215)
- (自分の使命について)「知る」ことより、むしろ「自分の使命はなんだろうか」と自らに問いかけて生きていくことのほうが大切なように、私は思います。(p.217)
どうでしょうか。珠玉の言葉が並んでいます。
仕事、人間関係において”使えるもの”がたくさんあります。
「放っておく力」=「適度な距離をうまくとるスキル」、「力を上手に抜くスキル」、「上手にあきらめるスキル」かなと思いました。
いろんな場面で応用が効きそうですね。
まとめ
「仕事も人間関係もうまくいく放っておく力」を読みました。
個人的に心に響いた言葉を抜き出してまとめてみました。
どれもなんとなくはわかっているつもりなのですが、きれいな言葉にしてくれることで自分の中に落とし込むことができたように思います。
ここに挙げた言葉は、たまに見返して忘れないようにしたいですね。
以上
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