【書評】『繊細さんが「自分のまま」で生きる本』は繊細さんが素敵に生きるためのロードマップ

書評
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「繊細さん」シリーズの書評です。これで4冊目になります。私もだいぶ「繊細さん」を理解してきました。

内容的には、これまで紹介した3冊と重複するところもありますが、本書の特徴は、繊細さんが「自分のまま」で生きるための考え方(=道しるべ)を中心に書かれています。

前回紹介した『「繊細さん」の知恵袋』は具体的なアドバイスが中心でしたが、本書は生き方に対する考え方が中心ですので、抽象的な部分が多めです。

その分、読者に考えさせるような部分が多く、考えるさせることで読書に「気づき」を与えてくれる良書だと感じました。

本書では、「繊細さん」が自分のままで生きるためには3つのステップが必要であると述べております。

  しんどい状況から脱出する

  心を守り、本来の自分を育てる

  決断し、自分のままで人や社会と関わる

本書ではこちらの生き方の図がよく登場します。

本来の姿で生きるためのロードマップ

本来の自分のままの自然な生き方にどのように辿り着くかを表しています。

真ん中の点線が本来の「自然な姿」で生きる道です。

生きていくうちに、その「自然な姿」の道から外れていきます。それが左に逸れている青の実線で表されています。その原因は、環境や社会、会社でうまく生きていくために環境に適応しようと無理して頑張った結果です。

ただそれは、自分の繊細な感性を犠牲にする必要があるため、どこかで無理が積み重なっていき、そのうち「行き詰まり」に達してしまします。

この図の左に逸れた先の曲がり角が「行き詰まり」に達したところです。

この行き詰まりは、「生き方を変える時期だよ」というサインであると述べられています。

生き方の図でも「行き詰まり」に達して、線が「自然な姿」の点線に向かうターニングポイントになっています。

このポイントが、「① しんどい状況から脱出する」ステップになります。

しんどい状況(今の生き方=今いる星)から脱出!

しんどい状況、今の生き方=今いる星から脱出するためのパワーは、「イヤだ!という感情」と「自分のために生きるという思い」であると書かれています。

「繊細さん」は自分のためでなく、だれかの為に、だれかに嫌われないように、当たり障りなく生きている方が多いのではないでしょうか?(自分もそうなのですが・・・)

そのように生きていると、行き詰って、何のために、だれの為に生きているのかわからなくなるときや、しんどい仕事や辛い状況ばかりになって行き詰ることになってしまいます。

そこから脱却するには「イヤだ!とういう感情」と「自分のために生きるという思い」で今の状況(=重力)を振り切って、生き方を思い切って変えるチャンスなのですね。

非常に勇気がいる行動ですが、まずはこのステップがないと自分の人生が変わることはないんですね。

その行動のための起爆材(=燃料)はイヤな物は「イヤだ!」と強く感じること(その感情に蓋をしないこと)が大切なんですね。自分にとことんワガママになりましょう。

・・・・・

今の生き方から脱却し、決別したら、次は自分の心、感性と向き合うステップです。

②心を守り、本来の自分を育てる」ステップですね。

生き方の図では、真ん中の点線の「自然な姿」に向かっていく段階になります。

心を守って、感性を育てるステップ

この時期は、ゆっくり休んで心と体を労り、自分の「感じる」を大切にすることです。

本書に書かれています、この時期のポイントは、これです。

ー心を守るー

・たっぷり休む

・心を閉ざしてもいい

ー心を育てるー

・合う、合わないを見分ける感性と、「こうしたい」という本音を育てる

・新しい生き方を「あり」にして、実際に試してみる

まずは、たっぷり休んで。

その後で、自分の感性を呼び起こしてあげて、自分のなかの「これがしたい」を感じ取って試してみることが大切なんですね。

毎日の小さなことを自分の心と体に合わせて選んでいると、自分を大切にする感覚が育ちます

自分の心が何を感じて、何をいいと思っているのか向き合うことで、自分を大切にできるようになるんですね。

・・・・

自分の心を大切にして向き合っていると、自分がどう生きたいか、が少しずつ見えてきて、それがよりはっきりしてきたら次の決断の時期が来ます。

③決断し、自分のままで人や社会と関わる」ステップです。

生き方の図では、決断し、自分のままで人や社会と関わることができる生き方に方向が変わるステップです。

自分らしく生きる。感性を解き放って生きる。

実際の選択としては、「今の仕事を続けるかどうか」、「これまでの経験を生かして転職するのか、全く違う仕事をするのか」、「結婚するのか」、「これからどんな人と関わるのか」などの進路を選ぶこと、だそうです。

決断で大切にしないといけないことは、どれくらい本来の自分を出して生きていくことができるか(人や社会と関われるか)です。

決断をするまでに、心は揺れ動き、嵐の中を通ります。その嵐の中にいるときは不思議と決断ができないものです。揺れるがままにしていると、台風の目に入ったかのように、心が落ち着く時がきます。と述べられています。

そのときが決断ができるときなんですね。

その前のステップ「②心を守り、本来の自分を育てる」でどれだけ自分の心を大切に、自分の「~したい」を感じてあげて、それを実行してみる。

これをたくさん、たくさん積み上げて、本当は自分が何をしたいのか(仕事も含め)、どう生きたいのか(何に幸せを感じるのか)、本当は何が好きで、何が得意なのかをいっぱい見つける必要があるんですね。

「ちょっといいかも!好きかも」に人生を変えるキッカケがあるかもしれませんね。これを感じれるのは「繊細さん」だからですね。

今の時代は、TwitterやYoutubeなどで自分らしく素敵に生きている「繊細さん(=HSP)」をたくさん見つけることができますね。そんな人たちの生き方も参考に自分がどうい生きたいか考えるといいかもしれませんね。

まとめ

生き方を考えさせてくれる本って、いい本ですね。

本書もまさにそれでした。

今自分がどのステップにいるか考えて、今後どのような行動を目指したらいいのかを示してくれます。

繊細さんが「自分らしく」生きるためのロードマップとなってくれる一冊だと思います。

ページ数は多くないので読みやすいですが、内容は濃い目です!

以上

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