たりたり社長さんの「本気で稼ぐ株式投資の教科書を」読みました。
本書は、米国株式投資への入門書といった感じの内容です。
株式投資の入門書を読んで、その次の二冊目に読んでもらいたい本と思いました。
似たような米国株式投資の入門書として、たぱぞうさんの「お金が増える米国株超楽ちん投資術」や、バフェット太郎さんの「バカでも稼げる米国株高配当投資」がありますが、本書はより簡単に初心者に優しい内容となっております。
難しい数式とかは出てきません。株式投資における考え方、イメージを伝えてくれています。本書をきっかけにより専門的な本に手を出して勉強するのも良いかと思います。
本書の特徴は、段階を踏んだ投資の考え方を学び、米国株式投資に挑戦するようなものとなっております。
具体的には、「米国株インデックス投資信託の積立投資」→「米国インデックス(S&P500)ETFの購入」→「セクターETFの購入」→「個別株分析法」といったステップを踏む内容となっています。
このステップについては、私も同じようなステップで米国株式投資に入っていったので賛同できます。
私の場合は、外国株式インデックスファンド(ニッセイ外国株式インデックスファンド)の購入、セクターETF(VDCやVYM)への投資、米国個別株投資(マイクロソフトなど)といった流れで米国株式に入り込んでいきました。
本書のステップを踏むことでスムーズに米国株式に挑戦することができます。
ただし、具体的な米国の個別株投資までは細かく紹介されていないので、セクターETFへの投資までのステップと考えたほうが良さそうです。
ステップ④の「セクターETFへの投資に挑戦!」の章が個人的にも一番読んで参考になりました。
米国株の11のセクターとそのETFについて網羅的に簡単にわかりやすく説明してくれています。
それぞれのセクターETFの特徴と代表企業を解説されています。
著者たりたり社長さんのおすすめセクターETFとして、「生活必需品セクター」と「一般消費財セクター」を挙げられています。その理由については本書を読んでご確認いただければと思います。
私も一番最初に買った米国株は生活必需品セクターETFのVDCでしたので、思い出深いETFです。今もNISA口座で保有しています(3,4年前に買ってました)。リターンとしてはまずまずで、ミドルリスク・ミドルリターンといったイメージでしょうか。私もおすすめできるETFだと思います。
セクターETF投資に挑戦したいと思わせてくれます。
特に、著者がおすすめされているこの2つのETFは私たちの生活に馴染みのある企業も多いので投資している実感もありますね。
まとめ
本書の特徴、読んだ感想についてまとめます。
■ 対象は、投資初心者、米国株に興味のある方(特にETF投資にチャレンジしたい方向け)
■ 米国株投資の考え方、イメージを伝えてくれる。(ただし、具体的に口座開設の方法、投資信託や米国株の買付方法とかの細かい解説はありません)
■ 米国株のセクターETF投資のための参考になる内容(各ETFの特徴の解説が秀逸)
個人的にもセクターETF投資は分かりやすく、かつ個別株投資ほどの値動きはないのでおすすめの投資法です。VOO、VTIなどの米国インデックスETFに加え、セクターETFをミックスしてみる投資はいかがでしょうか。
以上
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