四季報でピックアップした銘柄の財務諸表比較クイズの第2弾です。前回は下記リンク参照ください。
今回は4000番台と6000番台をそれぞれ3銘柄ずつを比較検討してみました。
会計クイズ形式ですので、お楽しみいただければ幸いです。
4000番台
4000番台からのピックアップは次の3銘柄です。紹介文は四季報より抜粋しています。
〇 ウチダエスコ・・・内田洋行系。パソコンネット保守が主力。OA消耗品、ソフト運用と三本柱。学校・自治体に強い。
〇 アルファシステムズ・・・通信系ソフトから非通信系システム開発に急傾斜。独立系だが富士通、NTTグループ6割強。
〇 ダイト・・・医薬品の原薬製造販売や、製剤の製造受託が主力。ジェネリックメーカ向け強い。



P/Lはどれも似たような感じですね。強いて言えば、販管費が一番多いのが②でしょうか。
B/Sは特徴が分かれていますね。固定資産では①が一番多い、②が一番小さい。純資産では③がかなり大きい割合を占めていることがわかります。
以下答えです。
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答えは、
①ダイト、②ウチダエスコ、③アルファシステムズでした。
①ダイトは製造工場の分で固定資産が高めなのでしょう。BtoBなので販管費は比較的抑えられていると考えられます。
②ウチダエスコはOA消耗品を取り扱っているから、流動資産が高めのようですね。学校自治体に強い分営業利益率がこの業種では高い方なのかもしれません。
③アルファシステムズは、純資産が非常に多いですが、こういうIT系やシステム開発系の会社の特徴なのかもしれません。前回2000番台でピックアップしたアイティメディアも純資産が高めでしたね。
6000番台
6000番台からは次の3銘柄です。紹介文は四季報より引用しています。
〇 日本電子材料・・・半導体検査用プローブカード大手。ブラウン管カソード等から出発。海外生産比率向上に注力。
〇 エレコム・・・PC周辺機器のファブレスメーカ。マウス、キーボード、スマホ関連で首位。法人向け強化中。
〇 レーザーテック・・・半導体マスク欠陥検査装置が柱。マスクブランクス検査装置シェア100%。レーザー顕微鏡も。



③の営業利益率の高さが目立ちますね。
固定資産は①③が低いですね。
以下答え
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答えは、
①エレコム、②日本電子材料、③レーザーテックでした。
①エレコムはファブレスメーカなので固定資産の割合が低いですね。営業利益率も比較的高めのように見えます。
②日本電子材料は、工場を持っている分、固定資産が高めになっていますね。
③レーザーテックは、営業利益率がこれほどまでに高いとは驚きました。シェア100%なので競合がいない分価格が下がらないからなのでしょう。固定資産が低く見えるのは流動性資産が高いからと考えます。半導体製造装置は高価格なのでそれが原因なのではないでしょうか。
まとめ
今回の比較でみると、ウチダエスコとレーザーテックは優良企業に見えます。今後の投資対象の参考にしたいと思います。
財務諸表比較は会社やその業界の特色を知れて面白いですね。
以上
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